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Society for Multicultural Community Studies /Global Awareness
2012年8月6日
『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 117号』
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◆トピック:研究会のご案内(8月18日)
次回の研究会を8月18日に開催します。報告は3つです。第一は、移民情報機構の石原進さんによる「インターカルチュラル・シティを考える」と題したご発表です。移民を社会の資産として考えるという「インターカルチュラル・シティ」論が日本でも注目を集め始めていますが、このコンセプトについて、「多文化共生社会」との比較から考察を深めるためのご報告です。第二は、難民支援協会の石川えりさんによる、「難民支援協会からみた新宿区の外国人施策」と題したご報告です。難民支援協会は、「インターカルチュラル・シティ」サミットにも参加した新宿区に活動の拠点があり、また新宿区の多文化共生政策にも大きくかかわってこられています。その現場からのご報告になります。第三は、東京外国語大学の長谷部美佳による「外国人の若者によるいちょう団地のまちづくり」と題した報告です。いちょう団地は、外国人住民の比率が2割、高齢化率も2割以上というところで、地域の外国人の若者が防災活動など地域貢献をする様子の報告になります。
場所:大東文化大学法科大学院 3階 第1会議室(JR総武線信濃町駅出口徒歩すぐ)
(こちらのHPをご覧ください)
http://www.daito.ac.jp/access/index.html
参加費:500円
① 報告:15:00~15:50(質疑、議論も含む)
発表者
石原進(移民情報機構)
タイトル
「インターカルチュラル・シティを考える」
要旨
欧州・日本・韓国の首長らによるインターカルチュラル・シティに関する「国際サミット」が今年1月に東京で開かれ、10月には浜松市でも国際サミットが開催されます。国際交流基金が進めているこうしたイベントを契機に、日本でもインターカルチュラル・シティ・プログラムが注目を集めそうです。移民を社会の資産としてとらえる新たなコンセプトがどのように受け止められるのか、そして「日本型多文化共生社会」とどのような違いがあるのかを考え、「サミット」に参加した浜松市、新宿区、大田区の今後の「可能性」についても皆さんと議論したいと思います。
② 報告:16:00~16:50(質疑、議論も含む)
発表者
石川えり(難民支援協会)
タイトル
「難民支援協会から見た新宿区の外国人施策」
要旨
難民支援協会は、難民の支援活動を新宿区内で続けていますが、活動を続ける中で、新宿区の外国人施策、多文化共生施策を間近に見てきました。新宿区が「多文化共生推進課」を創設し、インターカルチュラル・シティとして名乗りを上げる中、難民支援の現場からは、その新宿区の動きはどのように見えるか。活動経験を通した具体的な現場の動きから、新宿区の外国人施策を考える報告をしたいと思います。
③ 報告:17:00~17:50(質疑、議論も含む)
発表者
長谷部美佳(東京外国語大学/多文化まちづくり工房)
タイトル
「外国人の若者によるいちょう団地のまちづくり」
要旨
神奈川県有数の外国人集住地域であるいちょう団地は、外国人世帯比率が2割を超えていますが、同時に高齢化率も高く、自治会の中には高齢化率30%を超すところもあります。祭りの設営などの地域行事は、外国人の若者なしには立ち行かなくなっています。こうした中、多文化まちづくり工房は、地域の防災リーダーとして外国人の若者を育て、災害時に多言語の情報発信をしながら、地域の高齢者を支えるような活動を進めています。こうした若者の地域への関わりのお話をしたいと思います。
④ 参加者意見交換会/次回の企画:18:00~18:30
※研究会後、懇親会を予定しています。奮ってご参加下さい。また、暑さの厳しい折です、お飲み物はご持参ください。
※会場設営の関係上、お手数ですが、出欠を早めにお知らせいただけると助かります。
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