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Society for Multicultural Community Studies /Global Awareness
2010 年2 月16 日
多 文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 107 号
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トピック:研究会のご案内(2 月26 日(土))
今年二回目の研究会は、2 月26 日土曜日の午後からの予定です。テーマは「新宿で育つ多言語・多文化を背景に持つ子どもたちの今」と題し、新宿区大久保地区での「教育」と「居場所」について、大きく二つの報告を6人の発表者を迎えて行います。みなさま誘い合わせの上お越し下さい。
日時:2011 年2 月26 日(土曜日) 14:00~17:00
場所:大東文化大学信濃町校舎法科大学院 第3 会議室 (JR 信濃町駅ビル3F)
会費:500 円
「新宿で育つ多言語・多文化を背景に持つ子どもたちの今――多言語・多文化空間としてのコミュニティでできることを模索して」今回の発表は、外国につながる子どもをめぐる、新宿区大久保地域での「教育」と「居場所」に関する実践報告です。
第一の報告は大久保小学校の日本語国際学級での授業実践です。大久保小学校には、東京都から設置された日本語を母語としない子どもたちの教育のための「日本語学級」が2 学級、2人の担当教員、そして新宿区からの加配としてさらに1学級、1人の担当教員、合計3学級、3人の担当教員が配置されています。東京都の制度上は「日本語学級」ですが、大久保小学校ではこれを「日本語国際学級」と名付け、現在に至っています。今回は、2010年2月に行われた日本語国際学級の授業、「私たちの地球と私のこと――『おこんじょうるり』の読み聞かせを中心にすえて」を、授業を行った教諭、善元幸夫と昨年度大久保小学校日本語国際学級の支援者であった藤田ラウンド幸世が報告します。
第二の報告は大久児童館を中心とする、地域を巻き込む形で行われたアートプロジェクトの実践です。大久保児童館は、老朽化による建て替えを機に、2011年3月に閉館が予定されています。
大久保児童館は、児童館と学童という地域の教育と連携をする立場であっただけではなく、学校教育外の放課後学習支援として外国につながる子どもたちの居場所でもありました。最後の1年にあたり、児童館職員、放課後学習支援「みんなのおうち」のメンバー、それに加えて、これまで大久保の外国につながる子どもたちにつながってきた有志で、アートプロジェクトを立ち上げ、2010 年度の新宿区の助成金をもらうこととなりました。
このアートプロジェクトは、複数のアートをワークショップ形式で行い、プロのアーティストと子どもたちがコラボレーションをしながら、アートを創作するというものです。また、創作活動をする中で、子どもたちは確実に変化を見せ、自分自身の発見、大久保という地域や仲間とのつながりなど目に見えない関係性に気付いたようでした。成果としての作品ではなく、プロセスとしての創作は、今後、「地域」「居場所」「双方向の多文化受容」を考える上で、方法論としても示唆を含むものです。このアートプロジェクトについて、プロジェクト・メンバーである小山聰、海老原周子、小林普子が報告します。
最後に、2010 年に、大久保に実際に住みながら大久保の姿をジャーナリストとしての視点から立体的に書き起こした藤巻秀樹にコメントをしてもらいながら、報告をまとめ、全体会につなげていく予定です。
「子どもたち」「教育」「居場所」「支援」といったパズルのピースをどのようにつなげることができるか、実践報告を材料に一緒に考えたいと思います。
発表者:元大久保小学校日本語国際学級教諭
琉球大学教育学部講師・日韓合同授業研究会代表 善元幸夫
国際基督教大学教育研究所 藤田ラウンド幸世
大久保アートプロジェクト・アートフォリア 小山聰
大久保アートプロジェクト・元国際交流基金職員
(2009 年度中高生映像共同制作ワークショップ担当) 海老原周子
大久保アートプロジェクト・NPO みんなのおうち 小林普子
日本経済新聞編集委員 藤巻秀樹
なお、資料等の準備の関係上、参加希望の方は2月23日頃までに事務局へメールをお送りください。
みなさまのお越しをお待ちしております。
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多文化社会研究会
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