『多文化社会研究会ニューズレター 146号』

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Institute for Multicultural Community Studies

2016年12月23日

『多文化社会研究会ニューズレター 146号』

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◆トピック:研究会(多文化フォーラム「移民・難民とともに暮らす、互いに学ぶ「共創」社会へ」)のご案内(1月23日(月))

 

新年第1回目の研究会は平日の1月23日(月)に大東文化会館ホール(東武練馬)で開催します。日程と場所にご注意ください。今回は、全体テーマを「移民・難民とともに暮らす、互いに学ぶ「共創」社会へ」とし、まず藤巻秀樹さん(北海道教育大学)に「移民で読み解く世界――欧州の3つの移民問題を軸に」というテーマで基調講演をいただき、川野幸男さん(大東文化大学)、錦田愛子さん(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)にコメントをいただきます。お三方はいずれも、『多文化「共創」社会入門 ―移民・難民とともに暮らし、互いに学ぶ社会へー』(小泉康一編著、川村千鶴子編著  慶應義塾大学出版会、2016年)の中でそれぞれの立場から多文化社会について論じられており、どのような議論となるのか個人的にも大変楽しみです。これらを出発点に、会場全体で意見交換ができればと思います。皆様のご参加をお待ちしております!

 

日時:2017年1月23日(月曜日) 16:30~19:00

資料代:1000円(当日受付)

場所:大東文化大学 大東文化会館ホール 東武東上線東武練馬駅から徒歩5分ぐらいです。

詳しくはこちらをご覧ください。http://www.daito.ac.jp/file/block_49513_01.pdf

 

■多文化フォーラム「移民・難民とともに暮らす、互いに学ぶ「共創」社会へ」

司会:五十嵐ゆかり(聖路加国際大学)

 

  • 基調講演(16:30-17:30)

「移民で読み解く世界――欧州の3つの移民問題を軸に」藤巻秀樹(北海道教育大学函館校/教授)

米大統領選のトランプ候補勝利、英国のEU離脱、欧州難民危機、パリの同時多発テロ…..。最近の世界を揺るがす事件の背景には必ずと言っていいほど移民・難民問題がある。「移民・難民」をキーワードに欧州を中心に激動する世界情勢の分析を試みる。欧州の移民問題と一言で括られるが、実は様々な要素があり、大きく分けて3つの問題がある。一つはパリ同時多発テロの背景にあるフランスを中心とした欧州各国におけるイスラム系移民2世、3世の社会統合問題、もう一つはシリアなど中東から主にドイツに難民が殺到した欧州難民危機、最後は英国のEU離脱で表面化したEU域内の人の移動の自由の問題である。3つの移民問題を分析することで今後の欧州、世界の動向を展望する。

 

  • 休憩(17:30-17:40)
  • 解説・コメント(17:40-18:00)

川野幸男(大東文化大学経済学部/教授)

(自己紹介)日米のエスニシティ、マイノリティ差別、民族問結婚などについて研究しています。川村・小泉両先生の編著のなかでエスニシティについて書かせていただきました。そこで考えたのは、マジョリティとマイノリティの支配-従属関係を考えるとき、まずは過去から現在にいたるまでに蓄積・看過されている不公正を正しく認識しないことには、同様の過ちを新来の移民・難民にたいしても繰り返してしまう(実際に繰り返している)ということでした。個人的には同著中の藤巻先生の章との整合性も良かったと思っておりますので、当日はどのような対話ができるのか楽しみにしております。

 

錦田愛子(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所/准教授)

(自己紹介)、パレスチナ難民の帰還権や現状の法的地位と意識についての研究の他に、数年前 からヨーロッパのアラブ系移民/難民の調査を始めています。人はなぜ、何を求めて移動する のか、「共創」社会を作るうえでは何が必要なのか、移民/難民の方々と重ねてきた対話をもと に考えていきたいと思います。

 

  • 全体意見交換(18:00-18:50)

 

  • 閉会挨拶(18:50-19:00)

川村千鶴子(大東文化大学)

 

以上

 

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