多 文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 104号

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Society for Multicultural Community Studies Global Awareness

2010 918

104号』

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トピック:研究会のご案内(10 6 日(水))

 

次回の研究会は平日の夜106日の1830分からの予定です。報告は2つありまして、一つ目は3月に引き続き、2009 11 月からトヨタ財団の助成を受けて本研究会のメンバーを中心に開始されたプロジェクト「新宿のニューカマー韓国人のライフヒストリー記録集の作成 ――顔の見える地域づくりのための基礎作業」についてのお話です。後半は、武田里子さんから「横浜市鶴見区における外国人住民インタビュー調査報告」についてお話して頂きます。いずれもインタビューに関する報告とはいえ、幅の広い話になりそうですが、積極的な意見を交換の場とすることができればと思います。

 

日時:2010 106 () 午後18時半~20時半

場所:大東文化大学信濃町校舎3 階(第3 会議室)JR 信濃町駅ビル3
会費:500

 

報告題目:『新宿のニューカマー韓国人のライフヒストリー記録集の作成顔の見える地域作りのための基礎作業記録集2』の発表報告

報告者:渡辺幸倫(相模女子大学)ほか

報告要旨: 本研究では、200911月から201110月の予定で、多文化化の進む新宿における人と地域のつながりをつくる手がかりを得ることを目的に、新宿の100 人の韓国人ニューカマーにライフヒストリー・インタビューを行い、定期的に印刷物やホームページで公開を進めている。現在までに記録集12が発行され、27人分のインタビューを発表した。本報告では、現在までのインタビューを通して分かってきたこと、プロジェクト実施上の課題などについて共有したい。(本研究はトヨタ財団の研究助成を受けています。『新宿のニューカマー韓国人のライフヒストリー記録集の作成 ――顔の見える地域づくりのための基礎作業』 D09-R-0422

<プロジェクトホームページ>

http://koreannewcomersintokyo.web.officelive.com/default.aspx

 

報告題目:横浜市鶴見区における外国人住民インタビュー調査報告

報告者:武田里子(明星大学非常勤講師・放送大学東京文京学習センター非常勤講師)

報告要旨:鶴見区は京浜工業地帯の発祥地であり、そこに動員された韓国・朝鮮系住民や沖縄県出身者が戦前から多く居住し、さらに80年代後半以降、親族ネットワークを頼って日系南米人が急増した地域である。本報告は、鶴見区に暮らす外国人住民インタビューから、移住者とホスト社会の間のネットワークがどのように形成され、それが移住者の定住過程にどのような影響を与えているのか、そしてそれらが行政の外国人施策にどのような含意をもつのかを中心に行う。なお、本調査は、報告者が東京外国語大学多言語多文化教育研究センターの鶴見調査班の一員として取り組んでいるものである。

 

 

お誘い合わせの上お越しください。

 

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多文化社会研究会

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入会希望者は事務局:渡辺幸倫までお知らせ下さい。

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多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 103 号

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Society for Multicultural Community Studies /Global Awareness
2010 年6 月18 日
『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 103 号』
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トピック:総会、研究会のご案内(7 月24 日)
次回の研究会では、前半に藤巻秀樹さんに「住んでみた大久保――多文化共生の現場から」と題したお話を、後半は、小林真生さんから「パキスタン人中古車業者に見る新たなエスニック・ビジネス」についてお話して頂きます。幅の広い話になりそうですが、積極的な意見を交換できる場にできればと思います。お誘い合わせの上お越しください。
会場が東武練馬駅の大東文化会館ですのでご注意ください。
日時:2010 年7 月24 日(土) 午後14 時半~17 時半
場所:大東文化会館(東武東上線、東武練馬駅から徒歩3 分)、K401 室
(こちらの地図をご参照ください)
http://www2.daito.ac.jp/jp/uploads/profile/1213941001_DBkaikan_access.pdf
参加費:500 円
報告者:藤巻秀樹(日本経済新聞編集委員)
報告題目: 住んでみた大久保――多文化共生の現場から
報告要旨:
アジア系を中心に外国人が住民の4割を占めるという東京オオクボ。元留学生の韓国人ニューカマーが起業、商店街には韓流の店が並ぶ。コリアンタウンとして話題を集めるが、中国、タイ、ミャンマー、インドなど多様な民族が住んでいる。中国朝鮮族も多く、中国語、朝鮮語、日本語を話
し彼らはまさに東アジア人。金曜礼拝には路地裏のモスクに東京中からイスラム教徒が集まる。オオクボを見れば世界が見えるというくらい、この街は国際的な資源を持っている。だが残念ながら日本人と外国人の交流はきわめてうすい。最近対話が始まった日韓も、ゴミ問題などをめぐり摩擦が続く。国際都市の負の面ばかりが表に出るが、もっと異文化と出会うことのプラス面が強調されてもいい。それにはまず住民同士が交流することが必要だ。ジャーナリストの眼からオオクボの現状と課題、可能性を語る。
コメンテーター:川村千鶴子(大東文化大学)
報告者:小林真生(早稲田大学 国際関係学博士)
報告題目:パキスタン人中古車業者に見る新たなエスニック・ビジネス
報告要旨:
2008 年以降の不況では、日系南米人の失業や外国人研修生の「研修」打ち切りなどが注目されてきた。しかし、彼らの生活が変化した割合は報道程は多く無い。一方で、日本海沿岸地域において主としてパキスタン人やバングラディシュ人が行ってきたロシア向けの中古車輸出は、年間の売上が平均で9 割減という未曽有の危機に陥った。その背景には、自国の自動車産業や海外の自動車産業の工場誘致を進めるロシア政府の打ち出した関税引き上げがある。それにより、日本から輸出される中古車は一部の車種では以前の7 倍もの関税がかけられるようになった。ただ、そのような状況に陥りながらも、日本一の中古車輸出港であった富山県のパキスタン人の外国人登録者数には大きな変化が無かった。今回の報告では、不況を受け止めた彼らのビジネス形態の特徴や、以前1 万人以上の退出希望署名が多く集まったほどに悪化していた彼らと、周囲の日本人住との関係について検証を加えていく。
コメンテーター:福田友子(千葉大学助教)
皆さんのお越しをお待ちしております。
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