多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 93号

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Society for Multicultural Community Studies /Global Awareness

2009年2月11日

『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 93号』

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トピック:研究会のご案内(2月21日)

直前になりましたが、研究会のお知らせです。
多文化研は、2か月間の冬休みをいただいたこともあり話題満載。
特定の発表ではなく、数人が話題を提供し、それについて自由に語りあうという形式の予定です。
ぜひ、ご参加ください。

◇多文化トーク (コーディネーター:藤田ラウンド幸世)

トピック:日系人家族の暮らしと現在、定住外国人支援推進室、インドネシア介護士の日本語教育など

韓国の小学校のご報告、柴崎敏男さん(三井物産)からの日伯学園の写真・資料もお見せしながら、大泉町の町長や商工会の新年会で見聞きした、社会的なブラジル人社会への内実についても話します。みなさんで一緒に、日系ブラジル人を取り巻く状況を現在の時点で確認をする作業をしませんか?

多文化研ワイワイトークにご参加ください。

日時:2008年2月21日(土)  午後2時~5時
場所:大東文化大学信濃町校舎法科大学院3階(第3会議室)
参加費:500円、会員は無料

お申し込み・お問い合わせ

下記までお名前、ご所属、ご連絡先をご記入の上メールにてお送りください。

多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 92号

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Society for Multicultural Community Studies /Global Awareness

2008年10月31日

『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 92号』

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トピック:研究会のご案内(11月29日)

 肌寒く感じる日も多くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 前回の研究会(10/18)では、在日インド人をテーマに、明石純一さん(筑波大学)から、概要と論点の提示を、大谷杏さん(早稲田大学大学院)から日本にある「インド」の学校についてお話いただきました。近年ますます存在感を増す在日インド人の状況と外国人学校のあり方を考える良いきっかけになったのではないでしょうか。

その後、10月15日に行われた外国人集住都市会議2008について、川村千鶴子さん(大東文化大学)からご報告いただきました。

 さて、次回の研究会は、11月29日土曜日に開催します。石川えり(難民支援協会)さんをお迎えし、日本における難民の受け入れの概要についてお話いただきます。

場所が、いつもの信濃町会場ではなく、東武練馬駅近くの大東文化会館(詳細は以下の通り)となりますので、お間違いのないようお願いいたします。

<研究会のご案内>

日時:2008年11月29日 午後2時~5時

場所:大東文化大学大東文化会館(東武練馬)

〒175-0083 東京都板橋区徳丸2-4-21 [ TEL ] 03-5399-7399

最寄り駅:東武東上線東武練馬駅徒歩1分(池袋から約15分)

参加費:500円、会員は無料

発表者:石川えりさん(NPO法人難民支援協会・事務局長)

タイトル:日本における難民の受け入れの概要~NGOの支援の現場から~

概要:

迫害を逃れて日本へ保護を求める人は近年増え続け、今年は初めて難民申請者数が1000人を越えました。そもそも難民とは何か?日本でどのような手続きを経て認定されるのか?定住傾向にある難民のニーズは何か?NGOの現場からの視点から見えてきた実態をご報告します。

 

多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 91号

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  Society for Multicultural Community Studies /Global Awareness 
2008年10月4日
  『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 91号』
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トピック:研究会のご案内(10月18日)

 すがすがしい秋晴れの日が続きますがいかがお過ごしですか。

 前回の研究会(9/27)では、高本香織さんの異文化適応とアイデンティティについてのお話をお聞きしました。アメリカでの留学生の異文化適応を、自他の境界線が複雑に変化していく経験としてとらえた発表は、異文化での生活経験の豊富な本会の会員の心にも落ちるものだったのではないでしょうか。また、後半には中本博皓(大東文化大学名誉教授)に経済学や人口論の基礎理論を噛み砕いてお話いただきました。日本の移民政策を考える出発点ともなる議論であり、それぞれの分野への示唆に富んだものとなりました。

 さて、次回の研究会は、10月18日土曜日に開催します。

前半の共通テーマとして在日インド人を掲げ、明石純一さん(筑波大学)から「インド人ITワーカーの越境、その実態と背景」について、そして大谷杏さん(早稲田大学大学院)から「インド系国際学校-在日インド人・子どもたちの教育の一選択肢として-」と題した研究発表をお聞きする予定です。

 後半には、10月15日に行われた外国人集住都市会議について、川村千鶴子さん(大東文化大学)からご報告いただきます。

<研究会のご案内>

日時:2008年10月18日 午後2時~5時
場所:大東文化大学信濃町校舎法科大学院3階(第3会議室)
参加費:500円、会員は無料

1. 研究発表:在日インド人

題目:インド人ITワーカーの越境、その実態と背景

発表者:明石純一(筑波大学)

概要:

全世界に2500万人を数えるというインド系移民の存在は、彼らの母国、そして祖国にとって、無視できない存在である。もちろん、世界中に散らばるインド人コミュニティを構成する人々を、ひとくくりにすることはできない。宗教や言語的な多様性はもとより、彼らが就労する分野やその形態にも目に見える違いがある。現代のインド人越境者たちに限定したとしても、中東・湾岸諸国において契約制のもとで働く建設労働者から、欧米先進諸国の医療、金融・投資セクターに従事する高学歴で高収入のホワイトカラーなど、彼らの経済的境遇や社会的地位も一様ではない。

 そのなかで、独特の地位を占めていると考えられるのが、情報通信技術(IT)関連分野において海外、とりわけ先進国で働くインド人である。彼らは、インドがIT立国としてその経済的なプレゼンスを拡大するとりわけ1990年代より、脚光を浴び始めた。インドからの出移民の長い歴史を振り返るならば、インド人ITワーカーはあくまでも新参者であり、インディアン・ディアスポラにおける「マイノリティ」ではあるが、IT市場の拡大をともない企業活動がいっそうグローバル化する現代において、欠かすことができない大役を担っている。そこで本報告では、ITワーカーを中心とするインド人知識労働者(knowledge workers)の越境を取り上げ、彼らを取り巻く経済社会環境の変化や政
策動向とともに、その概観を示してみたい。

題目:インド系国際学校-在日インド人・子どもたちの教育の一選択肢として-

発表者:大谷杏(早稲田大学教育学研究科博士課程)

概要:

近年、IT業界の急速な発展と入国時の規制緩和により、多くのインド人たちが技術者として来日し、日本企業で働くようになった。彼らは帰国を前提としているため、共に来日した子どもたちがインド国内のカリキュラムに沿った勉強を続けることができるよう望んでいる。そのような要望に応えるべく、東京に2校のインド系国際学校が誕生した。本発表では、それらのうちの1校を例に挙げ、多文化社会であるインド文化継承拠点としての役割、国際学校としての要素、日本社会とのかかわりの3点に焦点を当て、報告したい。

2.外国人集住都市会議(東京・2008年10月15日)の経緯・結果・感想

報告:川村千鶴子

概要:

地方自治体のイニシアチブによって開催されてきた外国人集住都市会議が、今年は、東京で開かれる。当日は坂井美濃加茂市多文化共生室長からの報告や井口 泰先生(関西学院大学教授)がコーディネートするパネル・デイスカッションも予定されている。井口先生によれば、論点として以下のことが挙げられています。

   1)自治体独自の外国人政策の役割及びその限界

 2)地域の実態及び提言を国の政策に反映させる方法

   3)自治体の求める外国人政策の改革と関係省庁の対応の現状

     ①外国人住民台帳制度の創設問題

     ②外国人の社会保険加入の徹底

     ③外国人の子どもたちに対する教育の改善

     ④日本語能力標準の設定と外国人の日本語学習機会の保障

     ⑤地域防災及び感染症予防と外国人住民の参加

   4)地域における企業の法令順守と社会的責任の実現ほか多文化共生に関する諸問題

   5)超党派による移民・外国人政策の形成と自治体の役割などが

以上

多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 90号

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   Society for Multicultural Community Studies /Global Awareness 
              2008年9月16日
      『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 90号』
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トピック:研究会のご案内(9月27日)

 長かった夏も終わり、ずいぶんと涼しく感じられる日が多くなってきましたが、いかがお過ごしですか。7月末に行われた出版記念研究会はお陰様で大盛況のうちにおわり、現在はそこで出た議論を元にそれぞれのテーマのさらなる検討を進めています。きっとそれらの成果を研究会でお聞きすることもできることでしょう。

 さて、次回の研究会は9月27日に開催します。前半には高本香織さん(東洋大学)をお迎えしてアメリカを舞台にした異文化適応とアイデンティティについてのお話をお聞きする予定です。後半は、人口減少時代の経済学・人口論の考え方を中本博皓先生からお話いただきます。またとない機会ですので、ぜひご参加ください。

最後に現在、進行中の出版企画の進捗状況の説明を、川村千鶴子さんにしていただく予定です。皆さんのご参加をお待ちしております。

<研究会のご案内>

日時:2008年9月27日(土)  午後2時~5時
場所:大東文化大学信濃町校舎法科大学院3階(第3会議室)
参加費:500円、会員は無料

1.研究発表

発表者:高本香織(東洋大学非常勤講師)

題目:Cross-cultural adaptation reconceptualized: A phenomenological
study of

intercultural identity.

概要:米国の大学で留学生とアメリカ人学生を対象に聞き取り調査を行った。その結果、異文化適応過程にあるアイデンティティの意識的経験は「規範/自己―異質性/他者性」の境界線が曖昧になり変動することでなされることが明らかになった。また、適応により変容するアイデンティティは、「同化主義」と「周辺主義」の間で常に揺れ動きながら意識的経験されることがわかった。これまで、直線的に発展するものとして概念化されてきた異文化アイデンティティであるが、この研究では、むしろダイナミックで常に変動するものであることが明らかになった。

2.

題目:人口減少時代の経済学・人口論を考える 

発表者:中本博皓

概要:人口減少時代を理由に、移民の人的リソースを必要とする移民戦略構想は、果たして本当に日本社会によりよくフィットするのでしょうか。今回は人口論と経済学がご専門の中本博皓先生に基礎知識を噛み砕いて教えていただきます。経済学や人口論の基礎理論が、移民政策とどのように結びついていくのか・・・、ぜひ、ご一緒に考えてみたいと思います。(事務局)

(参考図書)中本博皓著『グローバル化を迎えた日本経済と外国人労働者政策―現状と課題―』税務経理協会、2001年

3.出版記念研究会からの出版企画進捗状況

報告:川村千鶴子

来年は多文化研創立20周年という記念すべき年を迎えます。これまでの研究蓄積を生かして、移民政策の基礎的な知識の分かる本の編集依頼を受けています。 これについてご説明したいと思います。