第197回多文化共創フォーラム「視えないものを可視化する-ヒバクシャと多文化共創、そしてウェルビーイング」振り返り=ニューズレター

2025年10月18日、第197回多文化共創フォーラムを明治学院大学で開催しました。フォーラムでは、川村千鶴子 多文化社会研究会理事長が「視えないものを可視化する-ヒバクシャと多文化共創、そしてウェルビーイング」と題する基調講演を行いました。

(基調講演を行う川村千鶴子理事長。
一人ひとりが地球の未来に向けて考えます)

今年は、日本の戦後80年、そしてヒバク80年の年に当たります。その80年後の世界ではSDGsに向けての取り組みが進む一方で、各地で紛争や分断が起こっています。基調講演では、川村理事長より、日本のヒバク、世界各地の核被害が人々や社会にもたらしてきた苦悩が伝えられ、人々のライフサイクルに沿ったオーラルヒストリーを通じて可視化されてきた「視えないもの」へのメッセージが語られました。フォーラムの後半では、川村理事長の基調講演を受けて、参加者の誰もが本音で語り、学び合いました。

(学生たちに語りかける関本保孝理事)

 本フォーラムには、多文化社会研究会(多文化研)のメンバーに加え、明治学院大学の大学院生と学部生、高校生の25名に参加いただきました。多世代の参加者に共通するのは、ウェルビーイングな多様性社会への関心です。学び合いの時間に、川村理事長から問いかけがありました。その一つは、「もしあなたが日本の首相だったら、トランプ大統領の訪日ではどこに連れて行きたいですか?」 川村理事長は「第五福竜丸展示館」、学生からも「沖縄県平和祈念資料館」という発言がありました。

(学生たちも率直な想いを伝え、世代を越えたフォーラムとなりました)

[フォーラム・オーガナイザーからのメッセージ]
 「フォーラムは、私が授業で教えてこなかったことを学ぶことのできる大事な機会となりました。平和でウェルビーイングな地球の未来への川村理事長の深い想いが伝わり、参加者からも新たな視点を共有いただいて、たくさんの気づきが生まれたように感じています。世代、専門、立場も多様な中で学び合うことのできる多文化研の素晴らしさを実感するフォーラムでした。」
多文化社会研究会 理事 明石留美子(明治学院大学)

「川村先生が移民政策や太平洋島嶼国に関する研究に長年従事してきたことを存じ上げていましたが、『ヒバクシャ』についても資料や語りから知見を深めておられ、好奇心を持ち続けることの重要性を、身をもって教えていただきました。フォラームでは、日本が核を保有すべきかについて、参加者の意見を聞く時間が設けられました。核保有に対して『どちらともいえない』若い世代を目の当たりにし、彼/彼女らが日頃抱えている不安と向き合うことから、平和に向けての歩みを進めていければと思います。」
多文化社会研究会 理事 加藤丈太郎(明治学院大学)

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