多文化研正会員のみなさま
9月6日土曜日の多文化共創フォーラムが近づいてきました。今回は「過去から未来へのバトン」と題して、多文化共創の過去・現在・未来を考えたいと思っています。今年は太平洋戦争の終結から80年、あの広島、長崎への原爆投下から80年という節目の年です。戦争の恐ろしさ、原爆の被害の悲惨さを直接知る人たちがどんどん少なくなる中で、何も知らない政治家が「核保有は安上がり」」などと発言し、その政治家が所属する政党が外国人排斥を唱えて参議院選挙で大躍進するなど、看過できない事態が起こっています。世界に広く目を向けてみても、米国や欧州で移民の排斥を訴える極右勢力が台頭、ロシアの侵略によるウクライナでの戦争、イスラエルの残虐ともいえるガザ攻撃など、悲惨な戦争が続いています。今こそ私たちは過去の教訓から学び、新しい未来を切り拓く想像力、構想力を持たなくてはいけないと痛切に感じます。フォーラムに参加し、一緒に議論をしませんか。皆様のご参加をお待ち申し上げます。
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第196回多文化共創フォーラム
「過去から未来へのバトン」〜多文化共創の今後を問う
講演1では、マーシャル諸島ビキニ環礁での水爆実験(1954年)とヒバクシャ、そして世界のヒバクシャについて川村千鶴子理事長に報告してもらい、核廃絶に向かう道の険しさと今後の学びのあり方について語り合います。
講演2では、国際交流基金の日本語パートナーズ事業に参加、ベトナムで日本語教育のサポートに携わった若者に現場から見た日本語教育の実情と日本に関心を寄せるベトナムの青年たちの実態を滞在体験をもとに報告してもらい、これからの多文化共創について考えます。
日時: 2025年9月6日(土)17時半〜20時半
会場: 東京ボランティア市民活動センター・B会議室(飯田橋ラムラ10階、JR飯田橋駅西口改札から1分)
司会 藤巻秀樹(元日本経済新聞編集委員)
開会挨拶 増田隆一(多文化社会研究会副理事長)
講演1 「世界のヒバクシャとグローバル・テクノスケープの視座」
報告者:川村千鶴子
(大東文化大学名誉教授、元日本オーラル・ヒストリー学会理事、研究論文「マーシャル諸島共和国の環境問題とグローバル・テクノスケープの視座」『環境創造』2003年)
講演2 「現場から見た日本語教育〜国際交流基金パートナーズに参加して」
報告者: 平木咲衣
(9月から早稲田大学大学院日本語教育研究科に進学)
講演2終了後、文部科学省日本語教育課で日本語教育を担当している増田麻美子さんの講評と日本語教育政策の現状についてのコメントがあります。また多文化研の大野勝也理事から「多文化研ユース」についての現状報告があります。
(多文化研理事 藤巻秀樹)
当日は「多文化研35周年記念誌」、ビキニ環礁での水爆実験とヒバクシャに関する論文を掲載した「太平洋を繋ぐ」を配布します。またベトナムコーヒーを用意しています。
参加者は、メディア班までご連絡ください。
e-mail: tabunkaken.nosuke@gmail.com
<参加費>
会員:無料
非会員:500円
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多文化研メディア班
増田隆一 拝