第181回多文化共創フォーラム(12/2開催)のご報告

平素は大変お世話になっております。
研究会で企画を担当しております加藤丈太郎(武庫川女子大学)と申します。

去る12月2日(土)に「第181回多文化共創フォーラム」がカイ日本語スクール+オンラインにて行われました。
本ニュースレターでは、フォーラムの様子を簡単ではありますが、モデレーターの私よりお届けします。

フォーラムでは、まず、増田麻美子さま(文化庁国語課日本語教育調整官)より、「日本語教育機関認定法施行により日本語教育機関・養成機関・日本語教師はどう変わるか」との題で講演が行われました。
増田さまはかつて日本語教育の現場で教壇に立った経験をお持ちで、ご講演からは現場の視点を政策に還元していこうと奮闘されている様子が見えました。

増田さまの講演に続けて、山本弘子さま(カイ日本語スクール校長)、関口明子さま(AJALT会長)が、それぞれ留学、生活・就労の観点からコメントをしました。
山本さまからは、新しい法が目指す学科教育的な志向を、日本語学校が大学入学のための日本語能力検定取得に向けての教育を求められる中でどのように実現できるかという視点でコメントが発せられました。

関口さまからは、中小企業で働く外国人にも光を当てる必要性、そして「年少者」への日本語教育の重要性が提起されました。

会場からは、大学卒業後の日本語教師としての働き口の確保の必要性、現場への規制を強化するのではなく緩和する方向にすべきではないかといった意見が出されました。

私自身、久しぶりの東京で、新しい法律に関して知識をアップデートする機会となりました。
また、最も印象に残ったのは、日本語教育をより良いものにするために、省庁・現場それぞれにいる人たちが対話を継続し、協働していこうとする姿勢でした。

少人数ながらも非常に充実したフォーラムであったことをご報告申し上げます。
登壇者、参加者の皆さまに心より御礼申し上げます。

研究会の次の活動としまして、12月16日(土)13:00〜17:00大東文化会館において、大東文化大学経営研究所との共催で「グローバル経営の明日を拓く」をテーマにシンポジウムが行われます。
以下よりチラシをご覧いただけます。ぜひお誘い合わせの上、ご来場いただければ幸いです。

コメントを残す