【多読味読<65>山本弘子「コロナ禍の日本語学校への影響と課題」
『国際人流12月号』公益財団法人入管協会】
山本弘子校長
多文化社会研究会のみなさま
多文化研は、今年も4月から新しく下記の新連載名で、リレー式連載を担当しております。
Co-Creation & Co-Working 人権に根ざす共創・協働の「安心の居場所」
第9回の12月号は山本弘子校長の「コロナ禍の日本語学校への影響と課題」です。
コロナ感染拡大の最中、外務省、文科省、入管庁に留学生の入国制限緩和に向けて要望書を出され、日本語学校の管理体制整備にも尽力されてきました。
日本語学校は、学校といえども学校法人、株式会社、個人、財団法人など様々な設置形態が混在している。だから主管官庁が明確ではなく、国からの通達が直接来ないということも大きな課題だったと伺っていました。
弘子校長は、新大久保に1987年にカイ日本語スクールを創業され、1995年の阪神淡路大震災、2011年の東日本大震災など何度も何度も経営的苦境を乗り越えてこられた。定員数280名、常時40ほどの多国籍環境を維持してこられた優れた経営者+教育者でもあります。そしてコロナの襲来と緊急事態宣言を受け、34年間の経営者としての視点とオンライン授業への移行などを詳しく分析され、教育価値の再定義を
論じておられます。本日、敬意をもって拝読いたしました。
弘子校長の凄いところは、コロナ禍下における留学の意義を問い直し、体験型授業の提供を実施され、危機をチャンスに変える勇気と行動力があるところです。
私も参加したので、よく見るとZoom講習会のマスク姿の私の写真も掲載されています。(笑)
多文化研のみなさま、ぜひ「国際人流12月号」をご一読くださいませ。
いまコロナに闘っているのは、飲食業ばかりではないことがよく分かり励まされる貴重な論考です。
敬意をもって
川村千鶴子