多読味読<35>:小﨑敏男・ 佐藤龍三郎 共編著 『移民・外国人と日本社会 人口学ライブラリー18』

【多読味読<35>:小﨑敏男・ 佐藤龍三郎 共編著 『移民・外国人と日本社会   人口学ライブラリー18』(原書房)】2019年3月22日

万城目正雄さま  多文化研のみなさま

ご高著『移民・外国人と日本社会  人口学ライブラリー18』(原書房)小﨑敏男・ 佐藤龍三郎 共編著(2019年3月20日発行)をご恵与いただき心より感謝申し上げます。

昨日発行されたHOT BOOKですね。
出入国管理及び難民認定法が改正され(2018年12月成立、2019年4月施行)、外国人労働者の受入れ拡大(在留資格「特定技能1号・2号」の新設など)が決定され、明日の23日は、多文化研が第158回多文化共創フォーラム【添付】を開催いたします。

・第1部は、芹澤健介さん、大阪大学共創機構の佐伯康考さん、文化庁日本語教育専門職の増田麻美子さんが、山積する課題と改善策を語り、
・第2部において万城目正雄さん、明石純一さん、藤巻秀樹さんから外国人労働の拡大はどのような意味をもつのか、異論・反論・コメントいただくことになっております。

タイムリーにも、本書は、この国民的議論を人口学、経済学、社会学の専門家が、切り口を変えながら総合的に検討し、議論を展開しておられます。

http://www.harashobo.co.jp/book/b432015.html

本は、どこから読もうが読者の勝手なので、私は、終章から拝読しております。

終章 外国人受け入れをめぐる議論   小崎敏男(東海大学政治経済学部教授)
第8章 移民・外国人と社会保障財政   増田幹人(駒沢大学経済学部准教授)
第7章 外国人技能実習制度の活用状況と今後の展開   万城目正雄(東海大学教養学部人間環境学科准教授)
第6章 移民・外国人労働者と労働市場             小崎敏男

分析の視点が実に多面的で、さまざまな問いかけがあり、議論の基礎となり、とても面白く、勉強になります。

多文化研の必読書としてお勧めします。
ありがとうございました。
川村千鶴子

電子書籍用カバーPL18