【多読味読<30>:吉成勝男・水上徹男編著NPO法人APFS『移民政策と多文化コミュニティの道のり』現代人文社9月20日325頁】
日本政府は、枯渇する労働力不足を補うために、外国人労働者を積極的に受け入れる方向に政策転換しました。いかにして外国人を、ともに生きる地域社会の構成員として受け入れることができるのでしょうか。30年間にわたり、外国人住民支援をしてきたAPFSの支援活動の軌跡です。
吉成勝男さま、水上徹男さま 加藤丈太郎さま 野呂芳明さま みなさま
APFS設立30周年を記念して、APFSの活動を献身的に支えた多くの定住外国人とともに素晴らしい一冊を上梓され、ご恵贈賜り、心から感謝申し上げます。当時、横浜にはカラバオの会が設立され、山形県最上地区には最上地方国際結婚交流会ができました。
新宿では、女性の家HELPが開設されたほか、アジア友好の家、共住懇、そして私ども、多文化研GLOBAL AWARENESSも毎月、情熱的に活動しておりました。
APFSは、勤務校の大学に近く、最近も訪問させていただき、吉田真由美代表のお話しを伺いました。
この本は、日本の外国人の自立支援の歴史書でもあります。一気に拝読しました。最後の第24章の服部美果さんの章はとてもリアリティがあって面白った。そのあと、吉成さんが解題として①出生、②届出 ③帰化を解説され、多岐にわたる課題解決に尽力された力強いメッセージに感動いたしました。いつもお誘いを受けながら執筆に参加できませんでしたが、今後とも宜しくお願いいたします。バングラデシュにお供させていただきたいと思っています。
御礼まで。
川村千鶴子
<以下に目次をご紹介します。>
目次
第1部 外国人の増加と関連した社会の変化
第1章日本の入国管理の時代と非正規滞在外国人の支援
――問題解決型相談と在留特別許可をめぐって………吉成勝男・水上徹男
第2章支援活動の変遷および大学とのコラボレーションと市民懇談会
――多文化家族の支援と大学とのコラボレーション………吉成勝男・水上徹男・加藤丈太郎
第3章APFSの相談活動の変遷とその意義………吉田真由美
第4章非正規滞在者における家族統合の重要性………加藤丈太郎
第5章多文化共生社会と自治会の役割――高島平ACTと高島平三丁目自治会の連携………宮坂幸正
第2部 トランスナショナルなネットワークと国際移動
第10章 バングラデシュ出身者の出入国の動向とコミュニティの形成………水上徹男
第11章 帰還バングラデシュ人の現在(1)――市場主義と出入国管理政策の変転を生きて………野呂芳明
第12章 帰還バングラデシュ人の現在(2)………久保田仁 163
第13章 ある「不法滞在外国人」の日本での生活と労働――元非正規滞在外国人労働者のインタビュー調査から………大野光子
第14章 外国人住民の支援と日本語教育………中山由佳
ほか
第3部 外国人住民の福祉・教育・自立支援事業
第17章 外国人女性の自立と介護労働の役割――在日フィリピン女性介護職を通して………井上文二
第18章 外国人女性の自立と福祉的課題………南野奈津子
第19章 学校空間と「非正規滞在」・「家族滞在」の現状………福本修
第20章 就労支援講座から見る日本における外国人労働者の実態………荒久美子
第21章 移民、難民、そしてビザなし人(びと)の医療………山村淳平
第22章 多文化家族の自立に向けた包括的支援事業に参加して(1) 日本社会で信頼される介護士とは………後藤ジエニイ