【多読味読<20>:相原洋子著『多文化社会における地域包括ケア ―ヘルスリテラシーをキーワードに考える』2018年3月20日】
相原洋子先生 (神戸市看護大学准教授医学博士、看護師、保健師、MPHM)
ご無沙汰しております。本日は、新学期初日でして、教員控室に5冊の新しい本が届いておりました。
その中で、飛び上がる程嬉しかったのは、美しい地球のデザイン表紙がついたずっしりと重い相原先生の『多文化社会における地域包括ケア―ヘルスリテラシーをキーワードに考える』を開けてみたときです。平成26年~29年 科研研究
Community-based Integrated Care in Multicultural Society
そして、研究報告書の最後には懐かしい神戸の老人ホームを思いおこしました。
◆「マイノリティ高齢者を包摂したケアについて考えるシンポジウム」
「多文化共創と高齢者ケア」のパネルディスカッションでは話し言葉をそのままご掲載いただき、とても光栄です。2017年12月3日神戸定住外国人支援センターを訪れた時の感動は忘れることができません。
私は、老親介護が長かったので、本当にあちこちの老人ホームを訪問しておりますが、「ハナの会」ほど多様なルーツをもつ高齢者が実に楽しくゲームをしながら笑っているディサービスを見たことはありません。金宣吉理事長にも介護福祉士のみなさまにもよろしくお伝えくださいませ。
ご研究の成果報告は、皆と共有しつつこれからしっかり拝読します。
医療者主体の「治す医療」から患者主体の「ケア」の場に変遷していること。「延命」するかどうか、ケアを選ぶ権利を行使できる時代、ヘルスリテラシーの学びは極めて重要と思っております。パキスタンやネパールでのご研究のコラムもありますね。
2冊もご恵与いただきましたので、次回の多文化研(5月12日学習院大学)の時に、参加者全員に回覧いたします。
御礼まで。
またの御目文字を楽しみにしております。
川村千鶴子