平素は大変お世話になっております。加藤丈太郎と申します。
多文化社会研究会・理事長の川村千鶴子先生よりお声がけをいただきまして、
書籍のご紹介させていただきます。
2025年6月23日に共著『国籍のゆらぎ、たしかなわたしー線をひくのはだれか』を太郎次郎社エディタスより刊行いたしました。
本書には2024年秋に大阪・梅田で行われた、とよなか国際交流協会の三木幸美さんと編者の木下理仁さん、私による鼎談が収録されています。三木さんは、フィリピンにルーツを有し、法律や制度の狭間で8歳まで無戸籍・無国籍の状態を経験してきました。現在は当事者/支援者という枠を超えて、外国にルーツを持つ子どもの居場所づくりに奔走されています。三木さんのことばからは、「たしかなわたし」が浮かび上がってきます。
この他にも、編者の木下理仁さんが5名の方と交わした「往復書簡」をお読みいただくことができます。往復書簡では、各種メディアやコラム等でお馴染みの、安田菜津紀さん、サンドラ・へフェリンさん、サヘル・ローズさんに加え、無国籍ネットワークの共同代表となられた長谷川留理華さん、牧師で立教大学の教壇にも立っておられる金迅野さんの軌跡をたどることができます。
分断が進み「ゆらぎ」が生じている今にこそ、ぜひ、お読みいただきたい一冊です。
ご一読いただければ幸いです。
<目次>
はじめに 木下理仁
◎制度と偏見
× 安田菜津紀(フォトジャーナリスト)
◎見た目と思いこみ
× サンドラ・ヘフェリン(エッセイスト)
◎カテゴリーと対話
× サヘル・ローズ(俳優)
【鼎談】◎関係性の「砦」が制度の未来を変える
加藤丈太郎×三木幸美×木下理仁
◎無国籍と証明
× 長谷川留理華(無国籍ネットワーク運営委員)
◎痛みと出会い
× 金 迅野(牧師)
おわりに 木下理仁
書籍の詳細は以下からご覧いただけます。
http://www.tarojiro.co.jp/product/6535/
加藤 丈太郎(明治学院大学社会学部准教授・多文化研理事)