多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 131号

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Society for Multicultural Community Studies /Global Awareness

2014年12月13日

『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 131号』(改)

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◆トピック:研究会のご案内(12月19日(金))

 次回の研究会を12月19日(金)に開催します。報告は2つで、一つ目はカザコフ・グリゴリーさん(大東文化大学研究員、元モスクワ大学講師)による、ロシアの多言語・多民族性とアイデンティティについて、二つ目は藤巻秀樹さん(北海道教育大学)による日韓・日中関係悪化と在日韓国・中国人についてのお話しです。なお、カザコフ・グリゴリーさんの発表は英語で行われる予定です。通訳は付きませんが、適時参加者による日本語による概要の説明ができればと思います。
 また、研究会の後には忘年会も予定しております。皆様お誘い合わせの上ご参加ください

    日時 2014年12月19日(金)15:00~18:00
    場所 大東文化大学 大東文化会館ホール

司会:小林真生

(1)15:00から16:15
テーマ:”Diversity and Identification in Russia”「ロシアの多言語・多民族性とアイデンティティ」
発表者:カザコフ・グリゴリーさん(大東文化大学研究員、元モスクワ大学講師)
概要:Russia is the largest country in the world spanning from Eastern and Northern Europe to the Pacific Ocean and bordering Norway, Finland, Estonia, Latvia, Lithuania, Poland, Belarus, Ukraine, Georgia, Azerbaijan, Kazakhstan, China, Mongolia, North Korea, Japan and USA. Given its scale, it is only natural to assume that Russia has a lot of ethnic, cultural, language, religious and social diversity. Presenting facts concerning Russia’s numerous ethnic groups and languages, I will, among other things, address such questions as why the Russian language is homogeneous throughout Russia, why in Russia there are more people who call themselves Orthodox than people who say they believe in God and, finally, if Russia is so diverse, what keeps it together as one country.
(抄訳:世界最大の国土を誇るロシアは多くの国々と国境を接しており、民族・文化・言語・宗教・社会の点で大変多様性に富んでいる。発表では、さまざまな民族や言語を紹介しながら、なぜロシア語がロシア全土で一様に広がっているのか、なぜロシアでは「神を信じる」ではなく「正教派である」ということが多いのか、そして多様性に富むロシアがどのように一つの国としてのまとまりをもっているのかについて論じる。)

(2)16:30から17:45
テーマ:日韓・日中関係悪化と在日韓国・中国人 ――新大久保と池袋を事例に――
発表者:藤巻秀樹(北海道教育大学)
概要:日韓・日中関係悪化の中で、在日韓国・中国人が苦境に立たされている。移住国の二国間関係が悪化すると、移民は厳しい立場に置かれる。例えば日系アメリカ人は戦前の日米関係悪化で苦難の道を歩み、日米開戦後は強制収容所に送られるなど厳しい試練を味わった。日本にいる韓国人や中国人は本国で歴史教育を受け、日本に対し悪いイメージを持って来日する人も少なくないが、実際に日本人に接し、印象が変わり、親日的になる人も多い。外交関係悪化による鬱憤を親日的な在日韓国・中国人に向けるのは見当違いも甚だしいが、韓国人へのヘイトスピーチなど実際にそうした事態が起こっているのが今の現実である。韓国人と中国人は日本に住む外国人全体の6割近くに達する。政府は高度人材や留学生の受け入れに力を入れており、技能実習制度の拡充などを通じ外国人労働者の受け入れ拡大にも動いているが、最大勢力である韓国・中国人抜きにこうした政策は成り立たない。
 日本に住む韓国・中国人が日韓・日中関係の悪化で具体的にどんな影響を受けているのか。東京・新大久保でビジネスを営む韓国人、同じく池袋で事業を展開する中国人を対象に聞き取り調査をした結果を報告する。

(4)17:50から18:00
次回の研究会について

以上

『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 130号』

◆トピック:研究会のご案内(9月20日(土))

次回の研究会を9月20日(土)に開催します。報告は下記の4つ(それぞれ約70分)です。まず午前中には武市一成さん(國學院大學)による新宿大久保・百人町地区の最新情報です。お昼を挟んで、午後には石原進さん(移民情報機構代表))から「岐路に立つ政府の外国人政策」、さらに山本弘子さん(カイ日本語スクール校長)から「留学生30万人計画の課題」についてと大変盛りだくさんな内容です。約5時間の長丁場です。お好きな飲み物を持参していただくなどリラックスした雰囲気にしたいと考えています。皆様お誘い合わせの上ご参加いただければ幸いです。

    日時 2014年9月20日(土)11:00~15:50
    場所 大東文化大学 大東文化会館ホール

午前の部(11:00から12:10)

司会:小林真生

(1)11:00から12:10
「誤解」と「偏見」 ― 新宿区大久保・百人町地区の「コリアタウン化」に対する地域社会の反応から
 発表者:武市一成さん(國學院大学講師)
 概要:昨年の2月に調査を開始し、これまで、主に日本人事業主40件、地域住民100名に聞き取りを行い、また数日泊まり込みでの参与観察等を行った結果の途中報告で、この地域における韓国系店舗の二大業種である、飲食店や化粧品等のコスメ関連の進出に伴う、日本人の反応についての質的調査の報告が中心になります。それを足掛かりに、少数派と多数派の問題を複合的に考察し、衰退傾向にある地域社会における市民の果たしうる役割について論じる予定です。各種行政資料や統計調査等も用い、韓国人商店主等へのインタヴューも含めます。

昼食休憩 (12:10から13:00)

午後の部(13:00から15:50)

司会:川村千鶴子

(2)13:00から14:10
報告者:石原進さん(移民情報機構代表)
概要:安倍政権のアベノミクスの“効果”で経済が好転し、建設現場などで労働力不足が顕在化している。しかし、政府は移民受け入れにはそっぽを向き、技能実習制度の範囲や時期を拡大する方針で、制度の枠を新たに介護や家事支援にも広げる意向だ。そのために技能実習制度を「抜本的に改革する」という。技能実習制度の活用は、人口減少時代に向けて対症療法でしかないが、改革の在りようは今後の外国人受け入れの方向を左右する可能性がある。政治状況の変化を踏まえ、「岐路に立つ外国人受け入れ策」を展望する。

(3)14:20から15:30
「日本語学校から見た留学生30万人計画の課題」
発表者:山本弘子さん(カイ日本語スクール校長)
概要:2008年に打ち上げられた「留学生30万人計画」は、2020年の達成を目標に掲げていますが、2013年の数は135519人であり、あと6年で倍にするのはかなり厳しい状況です。一方、日本語学校の学生はこの留学生数にはカウントされていませんが、日本の留学生総数の6割が日本語学校経由であることはあまり知られていません。留学生受入れの最前線である日本語学校を通して見た留学生受入れの現状、課題についてお話しする予定です。

(4)15:30から15:50
次回の研究会について

以上

『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 129号』

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Society for Multicultural Community Studies /Global Awareness

2014年6月19日

『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 129号』

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◆トピック:研究会のご案内(7月12日:「移民・人種と地域社会--アメリカと日本の現状から」大東文化大学経済研究所)

 

次回の研究会は当会のメンバーが三人登壇する予定の第34回経済シンポジウム(主催:大東文化大学経済研究所、後援:大東文化大学大学院経済学研究科/大東文化大学経済学会)に合流いたします。当会からの登壇者は、シンポジウム座長の川野幸男氏(大東文化大学経済学部准教授)、第2セッションで、「日系南米人集住地域における排外意識の変遷とその規定要因」と題して発表される濱田国佑氏(東京女学館大学国際教養学部講師)、同じく第2セッションで「外国人居住者割合と外国人への寛容性・排他性~新宿区における2時点間の分析~」と題して堀内康史氏(大東文化大学環境創造学部非常勤講師)です。第1セッションは英語で行われ(逐語訳付き)、第2セッションは日本語で行われる予定です。皆様お誘い合わせの上ご参加下さい。

 

第34回経済シンポジウム

「移民・人種と地域社会--アメリカと日本の現状から」
      日時 2014年7月12日(土)13:00~17:30
      場所 大東文化大学板橋キャンパス3号館30114教室
      主催 大東文化大学経済研究所
      後援 大東文化大学大学院経済学研究科/大東文化大学経済学会
        【座長】 川野 幸男氏(大東文化大学経済学部准教授)

第1セッション:アメリカにおける移民・人種と地域社会(逐次通訳)
 「アメリカにおける移民産業とメキシコ人低賃金労働者のリクルート」
  ルーベン・ヘルナンデス=レオン氏
  (UCLA社会学部准教授)
 「ロサンジェルスの低賃金産業における賃金搾取」
  ヤナ・シャダック=ヘルナンデス氏
  (UCLA労働センターディレクター)
 「黒人の身体政治に対する政府の実験:都市教育の新自由主義化における人種についての多様な声」
  トーマス・ペドローニ氏
  (ウェイン州立大学教育学部准教授)

第2セッション:日本における外国人定住者と地域社会
 「中国人労働者の文化適応の動向についての考察~アメリカの現状と日本の今後」
  諸岡秀樹氏(フェイエットビル州立大学社会学部助教授)
 「日系南米人集住地域における排外意識の変遷とその規定要因」
  濱田国佑氏(東京女学館大学国際教養学部講師)
 「外国人居住者割合と外国人への寛容性・排他性~新宿区における2時点間の分析~」
  堀内康史氏(大東文化大学環境創造学部非常勤講師)

シンポジウムのあとに簡単なレセプションもございます。お時間のある方はぜひご参加下さいませ。

 

シンポジウムのお知らせページはこちら

http://www.daito.ac.jp/gakubu/keizai/keizai/ier/sympo.html

 

以上

 

『多文化社会研究会ニュ-ズレタ- 128号』

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Society for Multicultural Community Studies /Global Awareness

2014年4月18日

『多文化社会研究会ニュ-ズレタ- 128号』

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◆トピック:研究会のご案内(5月31日:多様性に応える大学教育の理念と実践報告)

 

次回の研究会を5月31日に開催します。全体のテーマとして「多様性に応える大学教育の理念と実践報告」を設定し、次の二つの報告を予定しています。ミックメーヒル・カイランさん(大東文化大学)の「留学生支援と大学のダイバーシティ推進について――太平洋諸島民学生とハワイ大学ヒロ校の事例」と、椙本歩美さん(国際教養大学)の「国際教養大学の留学生の受入れ体制とPBL授業の展開」です。現地の最新のスライドを見せていただきながら、お話を伺いたいと思います。また、質疑応答の時間も用意しています。みなさまのご参加を心からお待ちしております。

 

日時:2014年5月 31日13時00分から16時45分

場所:大東文化大学大東文化会館(東武練馬駅北口徒歩1分)2階ラウンジ

参加費:500円

 

報告1:13:30~15:00

報告者:ミックメーヒル・カイラン(Cheiron McMahill)(大東文化大学)

タイトル:留学生支援と大学のダイバーシティ推進について――太平洋諸島民学生とハワイ大学ヒロ校の事例

概要:ハワイ大学ヒロ校は、州立ハワイ大学機構10校の中で太平洋諸島民学生の占める率が最も多い大学です。アメリカ合衆国の他州では、ハワイ原住民と太平洋諸島民は人口統計学調査で民族確認を行う際に同じグループに入っています。しかし2013年にヒロ校では、ハワイ原住民の学生や他の外国人留学生とは全く別に、主にミクロネシア人、サモア人、トンガ人の学生を指す「太平洋諸島民」という語が使用されているのです。太平洋諸島民と分類されるミクロネシア人と、その学生たちのたどった歴史と現状を、民族誌学的に調査しました。チューク出身のミクロネシア人大学一年生の家族の歴史をひもときながら、なぜミクロネシア人がヒロ校に引き寄せられてきたのか、多様性の大学を研究しました。日本の大学の留学生の受入れやグローバル人材の育成に深く関わっています。(英語を交えながらの日本語での発表予定です)

 

報告2:15:15~16:15

報告者:椙本歩美(国際教養大学)

題目:国際教養大学の留学生の受入れ体制とPBL授業の展開

概要:秋田県にある国際教養大学は、学生総数800名と小規模ですが、28の国や地域から181名(2013年9月)の留学生を受け入れ、教員の半数は外国人教員という多様性に富んだ大学です。今回は、この大学環境を活かした教育実践として、多文化多言語によるPBL(プロジェクト型学習)授業の試みについてお話しします。これは留学生と日本人学生がチームを組み、秋田県農山村でフィールドワークをしながら、持続可能な地域社会について考えるアクティブラーニングです。大学の授業はすべて英語で行い、フィールドワークでは秋田弁を交えた日本語を使用します。いかにして学生の自律性を伸ばし、多様な社会への想像力や共感力を養うかという点は、グローバル人材の育成においても重要になるかと思います。皆様の実践知やご意見も伺いたいと思っています。

 

近況報告:16:15~16:45 最近の話題

集った会員の皆さんの近況報告や研究会企画など多文化社会研究会へのご希望などを伺いたいと思います。

 

17時半から東武練馬駅周辺での懇親会を予定しています。

 

『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 126号』

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Society for Multicultural Community Studies /Global Awareness

2014年1月11日

『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 126号』

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トピック:研究会のご案内(1月25日)

 

次回の研究会を1月25日に開催します。報告は2つになります。第一は、東京大学総合文化研究会の三浦純子さんによる「移動する人々と子どもの教育:タイ難民キャンプから日本へ」という題目でのご報告になります。2010年より開始されたタイの難民キャンプからの第三国定住プログラムですが、子どものよりよい教育環境を提供することを希望する親が利用している、との報告があります。この点から、子どもの教育を主な視点にすえて、日本の難民受け入れについての考察をお話いただきます。また第二は、筑波大学国際日本研究専攻の角谷敦史さんから、「外国人住民への支援活動:筑波大学の地域貢献事業を事例として」と題した報告をいただきます。在日外国人が増加している筑波地域において、大学教員、学生、地域が協働して、外国人支援を実施している事例を通し、大学の地域貢献のあり方についてお話いただきます。

 

場所:大東文化大学 大東文化会館 404号室

(こちらのHPをご覧ください)

http://www.daito.ac.jp/campuslife/campus/facility/culturalhall.html

(東武練馬駅北口下車、ローソン脇を右に降りれば近道で1分で到着します。)

参加費:500円

時間:16002000

 

 

①  報告:16001730(質疑、議論を含む)

発表者:三浦純子(東京大学大学院総合文化研究科)

 

タイトル:移動する人々と子どもの教育:タイ難民キャンプから日本へ

 

要旨:なぜ人は移動するのか。生活の向上のため、貧困や迫害から逃れるために移動を選択する人々がいる。本報告では、2010年に日本が難民政策として試験的に開始した第三国定住制度の事例を取り上げ、タイの難民キャンプから日本へ定住した難民に焦点を当てる。再定住難民は、子どもの教育のために来日を決意したと強調している。人間の安全保障、援助、基礎教育、コミュニティ、文化のキーワードを中心に、タイおよび日本においての難民の子どもを取り巻く教育環境、そして難民受入れの可能性を考察する。

 

 

②  報告:17401910(質疑、議論を含む)

発表者:角谷敦史(筑波大学人文社会科学研究科国際日本研究専攻・博士後期課程

 

タイトル:外国人住民への支援活動:筑波大学の地域貢献事業を事例として

 

要旨:本報告では、筑波大学教員・大学生(留学生)及び市民社会・自治体関係者が実施した、茨城県に滞在する外国人住民(主にブラジル・フィリピン出身者)のための「職業能力開発支援活動」と「日本語・日本社会講座」に関する活動報告を行う。2012年の事務局担当である筆者の経験とプログラム開始以来の事務局担当者へのヒアリングを通じて、大学による地域貢献の可能性を、本活動内容、成果・課題と今後の展望、関係者・機関との協働のあり方という観点から検討したい。

 

③  多文化社会研究会:19152000

報告事項:活動報告

 会計報告

事務局報告

審議事項:2014年度役員選

3月15日多文化研25周年記念シンポについて

 

 

 

※MLでご承知の通り、多文化研25周年の記念冊子を発行いたします。現在締め切りを過ぎておりますが、まだ編集の時間があります。1月半ば(来週いっぱいくらい)までに、ぜひ原稿をお送りいただければと思います。

※研究会後、懇親会を予定しています。奮ってご参加下さい。

※レジュメ配布資料と会場設営の関係上、出欠を早目にMLにお知らせいただけると幸いです。

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『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 125号』

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Society for Multicultural Community Studies /Global Awareness
2013年10月27日
『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 125号』
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◆トピック:研究会のご案内(11月16日)

次回の研究会を11月16日に開催します。報告は3つになります。第一は、国立民族学博物館共同研究員の小林真生さんによる「レイシズムと外国人嫌悪」という題目でのご報告になります。各地で「ヘイトスピーチ」が行われる現在の日本の状況について、総合的な観点から振り返られた編著書をもとにしたお話をいただきます。また第二は、東京女学館大学の濱田国佑さんから、在日ブラジル人に対する日本人の意識についての調査をもとに、「治安問題」という問題の立て方の質の問題、あるいは排外意識を持ちやすい人などについて、お話いただきます。最後に第三は、明星大学の渡戸一郎さんによる「編入モード」から見るブラジル人第二世代の位置づけ―リーマンショック後の集住地域におけるブラジル人の変容から―」という題目でのご報告です。A.ポルテスによる「編入モード」という理論的枠組みを用いて、日系ブラジル人の特に二世世代の日本社会における位置づけをお話いただきます。

場所:大東文化大学 大東文化会館 302号室
(こちらのHPをご覧ください)
http://www.daito.ac.jp/campuslife/campus/facility/culturalhall.html
(東武練馬駅北口下車、ローソン脇を右に降りれば近道で1分で到着します。)
参加費:500円
時間:15:00~19:00

① 報告:15:00~15:40(質疑、議論を含む)
発表者:小林真生(国立民族学博物館共同研究員)

タイトル:レイシズムと外国人嫌悪

要旨:今年に入り、著名な在日コリアン集住地域においてヘイトスピーチ(ヘイトデモ)が起きるなど、いわゆる「ネット右翼」の言説がネットの外にまで広がってきている。従来見られなかった彼らの行動に対して、その特異性に注目する議論がある。しかし、日本や世界各地、あるいは歴史的な事例を見れば、これは社会が積み残してきた課題が現れているに過ぎないと報告者は考える。その観点を軸に出版した『レイシズムと外国人嫌悪』を紹介しつつ、現状を概観したい。

② 報告:15:45~17:00(質疑、議論を含む)
発表者:濱田国佑(東京女学館大学)

タイトル:在日ブラジル人の「社会問題」化と排外意識

要旨:本報告では、在日ブラジル人に対する日本人の態度の変遷、およびブラジル人に対する排外意識の規定要因について検討を行う。分析の結果、1990年代後半以降、新聞記事において「治安問題」がクローズアップされるようになっていったこと、また「治安問題」は他の「問題」に比べ冷却されにくいなどの点が明らかになった。次に、こうした排外意識の構造を確認すると、愛国的な意識が強い人だけでなく、政治不信が強い人も治安に対する懸念、あるいは排外意識を抱きやすいということが明らかになった。

③ 報告:17:10~18:30(質疑、議論を含む)
発表者:渡戸一郎(明星大学)

タイトル:「編入モード」から見るブラジル人第二世代の位置づけ―リーマンショック後の集住地域におけるブラジル人の変容から―

要旨:「移民の適応は、一定の文脈的要因に規定された、特定の国家への編入の結果である」という、A.ポルテスらによる「編入モード」の理論的枠組みを用いて、1990年代以降に急増しリーマンショック後に大幅に減少しつつある現段階のブラジル人、とりわけその第二世代の位置づけを試みる。日本でも2000年代以降、移民第二世代の教育達成や進路の問題が注目されてきたが、本報告では、外国人集住地域の事例調査を踏まえながら、この問題を「編入モード」の視点から検討することによって、移民政策のあり方を中心に今後の課題を探りたい。

④  多文化研25周年の記念事業についての意見交換会/次回の企画:18:30~19:00 

『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 124号』

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Society for Multicultural Community Studies /Global Awareness
2013年8月29日
『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 124号』
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◆トピック:研究会のご案内(9月21日)

次回の研究会はミニシンポジウム「主体性とチームワークの多文化施策と教育実践」と題して9月21日に開催します。報告は3つになります。第一は、高橋恵介さんによる「新しい在留管理制度・総務省多言語コールセンターの1年半を振り返って」という題目でのご報告です。総務省からのコールセンター業務を受託され、その実施の責任者として活躍されたご経験からの「多文化共生施策」についてのご報告です。第二は、石田千晃さんによる「ICTネットワークを使ったノン・フォーマルな<学び>の可能性」という題目でのご報告です。ICTを利用した多文化の子どもの教育の可能性についてのご報告になります。第三は、川村千鶴子さんによる「外国にルーツをもつ子どもの不就学を防ぐ―あらゆる子どもの学習権―」という題目でのご報告になります。外国人の子どもの中に増えている不就学への対応として、さまざまなアクターが協働して課題に取り組んでいる事例などについてご報告になります。

場所:大東文化大学 大東文化会館 302号室
(こちらのHPをご覧ください)
http://www.daito.ac.jp/campuslife/campus/facility/culturalhall.html
(東武練馬駅北口下車、ローソン脇を右に降りれば近道で1分で到着します。)
参加費:500円
時間:15:00~19:00
総合司会:石原進さん(移民情報機構代表)

① 報告:15:00~16:20(質疑、議論を含む)
発表者
高橋恵介さん(NECネッツエスアイ)

タイトル
「新しい在留管理制度・総務省多言語コールセンターの1年半を振り返って」

報告要旨
「2009年7月に法案が国会で成立した時、外国人に係るこの制度は日本史上画期的であり、多言語コールセンター設置が必須であると考え準備を始めました。2012年4月、総務省よりコールセンター業務を受託し、その責任者としての1年半を振り返りつつ、現在サービス提供中の消防通訳や、2014年から始まる「社会保障・税番号制度多言語コールセンター」など、民間企業における多文化共生推進施策の事例をお話しいたします。」

② 報告:16:30~18:00 (質疑、議論を含む)
発表者
石田千晃さん(お茶の水女子大学教育開発センター)

タイトル
「ICT(情報通信技術)ネットワークを使ったノン・フォーマルな<学び>の可能性」

報告要旨
「日本において、ICTネットワークが互助ネットワークとしての威力を広く認識されたのは、1995年に起こった阪神淡路大震災の時でした。その後、ICTネットワークは、災害などの緊急事態だけではなく、連綿と続く日常生活の中の課題を少しずつ改善するためにも使われてきました。本報告では、子どもの世界における多文化共生という同じイシューに関わる人同士が長い年月をかけて創り上げてきたICTネットワークを取り上げます。前例がないことに挑戦する人々が編み出してきた知のあり方から、日本におけるノン・フォーマルな<学び>の可能性を展望します。」

③ 報告:18:00~18:50 (質疑、議論を含む)
発表者
川村千鶴子さん(大東文化大学)

タイトル
「外国にルーツをもつ子どもの不就学を防ぐ―あらゆる子どもの学習権―」

報告要旨
「近年、在住外国人の子どもの不就学の根絶を目指して自治体と関係団体が協働で取り組む事例が増え、成果をあげている。不就学になる子どもの家庭の事情は、問題が累積していることが多い。そこでマルティプル・ペアレンティングの理論から多文化家族と地域コミュニティ、支援員と通訳、 学校関係者と自治体などチームワークをもって取り組む仕組みをお話したい。見えない状況におかれ、教育機関とアクセスできない不就学児を防ぐ方法を図式化してご説明します。地域の健全育成力を伸ばすことは、市民の教育にも繋がっていくのではないでしょうか。ご一緒に考えたいと思います。」

④  参加者意見交換会/次回の企画:18:50~19:00