『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 140号』

 

◆トピック:研究会のご案内(3月20日(日))

 

次回の研究会は3月20日(日)にしんじゅく多文化共生プラザ多目的スペースで開催します。

「多文化・多言語博物館(仮称)を考える」と題し、多文化・多言語をテーマにした博物館の構想について、グリーゴリ―・カザコフさん(モスクワ大学博士課程修了、博士)にお話しいただきます。報告は英語ですが、井口博充(大東文化大学、Ph.D.)による通訳がございます。報告を受けて、石原進さん(移民情報機構代表、多文化研副理事長)をコーディネーターに、パネリストとして、郭潔蓉さん(東京未来大学教授、法学博士)とダニエーレ・レスタさん(大東文化大学助教、日本言語文化学博士)をお迎えし、議論を深めていきたいと思います。場所の関係で定員が30名となっています。事前申し込みが必要になりますので、末尾をご参照の上、お早めにお申し込みください。

なお、毎年年度末に開催している会員総会は次回以降に行う予定です。合わせてご了承のほどお願いいただければ幸いです。

 

◆日時:2016320日(日曜日) 18002000    資料代:500(当日受付)

◆会場:しんじゅく多文化共生プラザ多目的スペース(いつもと違います)

(住所:160-0021新宿区歌舞伎町2-44-1ハイジア11階 )

 

◆プログラム                    司会:渡辺幸倫(相模女子大学)

 

◆挨拶:川村千鶴子(大東文化大学教授、元国立民族学博物館共同研究員)

多文化博物館は、越境する人びとの生活がもたらすトランスカルチュラリズムを映し出します。博物館は、フォーラムとしての機能をもち、人の流れと文化のフローを捉えることができ、やがて、多文化共生のまちづくりに活力を与えるのではないでしょうか。

<多文化・多言語博物館(仮称)を考える>

地域の博物館を訪れたことがありますか。博物館は、誰もが気楽に訪れることができる憩いと学びの場です。新宿区立新宿歴史博物館(三栄町)も多元的に新宿の歴史を学ぶ素晴らしい博物館です。もっとも新宿区は、地域そのものが多文化博物館の様相を呈していますね。今回は、多文化・多言語博物館とはどんな構想なのか、グリーゴリ―・カザコフさんに報告していただきます。

 

◆報告1.”Concerning the creation of a Museum of Languages and Cultures”

Grigory Kazakov <モスクワ大学博士課程修了、博士(大東文化大学)>

While museums of history, art and science exist practically in every big city in the world, language, which is an indispensable element of human nature and society, has hardly any museums devoted to it at all. Languages, and with them their respective ethnic cultures, are dying out faster than wildlife species. So it seems only natural that museums of languages and cultures should be created to preserve and disseminate information about them. This presentation will discuss what such a museum could contain and exhibit and what purposes it could serve. Mention will also be made of the few language-related museums that already exist in the world. 

(抄訳).言語と文化の博物館の創設の意義     報告:グリゴリー・カザコフ

通訳:井口博充(大東文化大学、Ph.D.)

歴史、芸術、科学の博物館は、世界の大都市のどこにもありますが、人間の本質と社会に不可欠な要素である言語については、そういった博物館はほとんどありません。言語とそれに付随する民族文化は、野生種が絶滅するより速いスピードで消えつつあります。そういう訳なので、言語と文化の博物館を創って、言語と文化を保存して、それらに関する情報を広めることは当然のことです。この発表では、そういう博物館が持つべき内容と何を展示するべきか、そしてどのような目的を持つべきなのかについて議論したいと思います。さらに、既に世界に存在している数少ない、言語に関係する博物館についても触れるつもりです。

◆パネル・ディスカッション           19:10~20:00

「多文化共生史のアーカイブス化と多文化博物館の可能性」

多文化共生のアーカイブス化の実現を考え、相互理解の拠点として博物館の機能を考えてみませんか? 多文化共生の歴史を後世に伝え、開かれた回路を創出するのではないでしょうか。

・コーディネーター:石原 進 (移民情報機構代表、多文化研副理事長)

・パネリスト:郭 潔蓉  (東京未来大学教授、法学博士、台湾出身)

ダニエーレ・レスタ(大東文化大学助教、日本言語文化学博士)

 

■申込方法:参加希望者は、お名前、ご所属・連絡先を明記の上、e-mail:nabe1@hotmail.com にお申込みください。定員30名 。以上

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『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 137号』

<重要!!> 次回研究会(125日(土))の時間変更のお知らせ

 

次回12月5日(土)の研究会は発表者都合のため以下の時間に変更となりました。

(発表者自体に変更はありません)

 

日時 2015年12月5日(土)14時00分~18時16時から19
場所 カイ日本語スクール(本校)(場所の変更はありません)

 

時間の詳細

  • 研究発表(1):14:00から15:00⇒16:00~16:50

発表者:石原進(移民情報機構)

テーマ:「ミャンマーの民主化とMAJAモノづくり大学支援」

 

研究発表(2):15:10~16:00⇒17:00~17:50

発表者: ナン セン ホン(大東文化大学)

テーマ:多言語と憲法の保護

 

コメンテーターによるコメント:16:10~16:40⇒18:00~18:20

コメンテーター:チョウチョウソー氏(エラワンジャーナル編集長)

 

質疑応答、全体討議:16:50~17:30⇒18:20~18:50

 

  • 各会員の活動報告、情報交換:17:30~18:00⇒18:50~19:00

 

直前の変更で恐縮ですが、お間違いのないようお気を付けください。

 

なお、新年の初回研究会は1月25日(月)に決まりました。

詳細については近日中に配信予定の次号ニュースレターでご確認ください。

以上

 

◆トピック:研究会のご案内(12月5日(土))

次回の研究会を12月5日(土)に開催します。場所はカイ日本語スクール(新大久保)です。ご注意下さい。研究会では2つの報告を予定しています。一つ目は、石原進さんの「ミャンマーの民主化とMAJAモノづくり大学支援」、二つ目はナン セン ホンさん(大東文化大学)の「多言語と憲法の保護(Multilingual Cultures with Constitutional Protection)です。コメンテーターにチョウチョウソー(エラワンジャーナル編集長)さんを迎え、様々な角度からの分析をお聞きしたいと思います前々回、前回と難民問題について学んできましたが、今回も難民関連の諸課題が共通テーマとなっています。研究会の後には懇親会も予定しております。皆様お誘い合わせの上ご参加ください。

日時 2015年12月5日(土)14時00分~18時
場所 カイ日本語スクール(本校)JR新大久保駅から徒歩5分ぐらいです。

司会:角谷敦史さん(筑波大学)

研究発表(1):14:00から15:00

発表者:石原進(移民情報機構)

テーマ:「ミャンマーの民主化とMAJAモノづくり大学支援」

要旨: MAJAは、日本への留学経験者でつくる元ミャンマー日本留学生協会の略称です。MAJAは民主化の流れを受けてモノづくりに特化したプライベートユニバーシティの設立構想を打ち出しています。アジア留学生支援の先駆者で泰日工業大学設立をサポートした穂積五一氏の理念をもとに、私と仲間の4人がMAJAプログラム支援を政府、財界に働きかけています。その具体的な支援活動の動き、そして記者時代に韓国の民主化闘争を取材した経験を踏まえ、ミャンマーと日本との関係、ミャンマーの民主化をともに考えたいと思います。ナンセンホンさんの報告の「露払い」ができれば幸いです。

研究発表(2):15:1016:00

発表者: ナン セン ホン(大東文化大学)

テーマ:多言語と憲法の保護

概要:国民は安定を保つ政府や、平等な権利を求め、一定の原理で構成された政治は、国に安定が与えられ、良い生活を導くことができると信じられている。民主主義の概念は政治のシステムとして現代では評価がなされている。憲法は国民の代表により実行する基本原則で作られている。中央行政、立法機関と司法は憲法の原理となり、上位の権利を持っている。異なる民族が住む国の場合は、多文化と多言語を合法化する必要がある。連邦は権力を配る政治システムであり、多民族国家として実行するべきだと言われている。

連邦には統治権から立法権、行政部の権利と司法行政権があり、お互い調和しながら権利を抑制している。ビルマ/ミャンマーでは、1947年からビルマ連邦国家を目指す武力紛争が現在まで続いている。本研究が目的としているのは、少数民族はどのように民主主義と連邦国家として帰属できるか、また非民主主義で構成した憲法で支配されると社会にはどのような影響があるか、についてである。

本調査では、特にインドの憲法とエチオピアの憲法を一助としている。標準語に関して憲法がどのように宣言しているかを探りながら、ミャンマー2008年憲法と比較し、言語権利を改善することを目的としている。

Title: Multilingual Cultures with Constitutional Protection

Presenter: Nang Seng Hong (Daito Bunka University)

Summary:

People believe that a stable government and a systematic political culture with equal rights can lead them to better lives. The ideology of democracy has become a widespread political system in this modern world. Actually, people’s representatives write a constitution into law for their nations and it limits the contexts and principles that will be practiced in the country. The Constitution is superior power and is vested with the fundamentals of the central administration, legislature and judiciary. However, if a country with minority groups needs to legitimate multiple cultures and languages, federalism may be the only suitable practice to ensure rights for the multiple minority groups, because this system divides and shares powers between in different societies.

I would like to present the elements necessary to understand the three branches of sovereign power; they are called, legislative power, executive power and judicial power as controls, checks and balances among the power sharing among diverse people. Burma / Myanmar minority groups have been struggling for a Burmese federation since 1947, struggles that have included armed conflicts. How can Burmese minority groups call for democracy and federal states? What is going to be the influence in a civilization that has been dominated by an undemocratic constitution? I will look to the Indian Constitution and the Ethiopian Constitution for this research. And I will use as a point of comparison how the constitutions provide those states with the provisions for official languages to be use in those countries, and compare those practices with the treatment of those rights in the 2008 Myanmar Constitution.

コメンテーターによるコメント:16:1016:40

コメンテーター:チョウチョウソー氏(エラワンジャーナル編集長)

質疑応答、全体討議:16501730

(2)各会員の活動報告、情報交換17:3018:00

参加費:500円

以上

『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 136号』

◆トピック:研究会のご案内(10月24日(土))

次回の研究会を10月24日(土)に開催します。場所は大阪経済法科大学の東京麻布台セミナーハウスです。ご注意下さい。研究会では3つの報告を予定しています。一つ目は、池辺利奈(国際基督教大学博士前期課程2年)の「難民・難民認定申請者の国籍取得:子どもの権利条約及び自由権規約から」、二つ目は井口博充(大東文化大学)さんの「アメリカ合衆国におけるモン(Hmong)族の受け入れと適応」、三つ目は吉成勝男(立教大学兼任講師、元APFS代表)さんの「外国人支援団体・APFSの活動とバングラデシュの人々」です。今回も前回に引き続き、難民関連の諸課題が共通テーマとなっています。

研究会の後には懇親会も予定しております。皆様お誘い合わせの上ご参加ください。

日時 2015年10月24日(土)午後2時30分~5時50分
場所 場所:大阪経済法科大学東京麻布台セミナーハウス 2階 会議室

http://www.keiho-u.ac.jp/research/asia-pacific/access.html (日比谷線「神谷町」駅、1番出口から地上に出て左手道なりに徒歩5分。東京タワー方面を目指して下さい)

司会:小林真生

研究発表(1):2:30から3:20

テーマ:「難民・難民認定申請者の国籍取得:子どもの権利条約及び自由権規約から」

発表者:池辺利奈(国際基督教大学博士前期課程2年)

テーマ:「在日ロヒンギャ族の歴史的経緯と実態:心理学的アプローチから」

要旨:本報告では、群馬県館林市にコミュニティを形成・定住するイスラム系ミャンマー少数民族ロヒンギャ族の実態および今後の研究課題について、心理学的側面から報告する。具体的に、これまでの歴史的経緯、現在の難民認定や国籍の状況、その他デモグラフィック要因に加え、在日ビルマ・ロヒンギャ人協会(BRAJ)にて実施したインタビューの結果をもとに、アイデンティティやウェルビーイングとの関連が予想される社会的コンテクストについて言及する。心理学分野における在住外国人を対象にした研究では、個人のパーソナリティやメンタルヘルスの側面が注目されているが、彼らが文化や宗教性によりステレオタイプ的に扱われてしまうという懸念がある。今回は、彼らの心理・行動をコンテクストの中で捉えていく上で必要となる理論的フレームワークの構築および研究方法等について報告する。

研究発表(2):3:304:20

発表者:井口博充(大東文化大学)

テーマ:アメリカ合衆国におけるモン(Hmong)族の受け入れと適応

概要:モン(Hmong)族は、元々ラオスを中心に住んでいたが、ヴェトナム戦争の結果として難民となり、1975年以来アメリカ合衆国に受け入れられ、今ではアメリカ人口の約0.08%を構成するに至っている。彼らが、アメリカ社会に受け入れられていく経緯、現在彼らが抱える問題について、彼らの文化とアメリカ社会との葛藤などを教育のエスノグラフィー研究を手がかりに簡単に紹介したい。

研究発表(3)4:305:20

発表者:吉成勝男(立教大学兼任講師、元APFS代表)

テーマ:外国人支援団体・APFSの活動とバングラデシュの人々

概要:1980年代半ば以降、東アジアなどを中心として就労を目的とした外国人が大量に流入した。この時期、バングラデシュからも多くの若者たちが日本をめざした。1987年12月に、これらの人々と共に相互扶助、自立支援を目的としてASIAN PEOPLE’S FRIENDSHIP SOCIETY(略称 APFS)が設立された。以降、APFSの活動の先頭には常にバングラデシュの若者たちがいた。今回は、外国人支援団体の中で当事者であるバングラデシュ人がどのような考えをもち、活動をしてきたのかについて振り返る。さらに、これらの人たちの多くは、非正規滞在となっていたため、志半ばで強制送還となり、母国に戻った。昨年4月から立教大学社会学部と連携をしてプロジェクト型授業「国際的な人の移動と交流―日本とバングラデシュ間の事例」を進めているが、本年9月にもバングラデシュを訪問し、かつて日本で就労をしていた帰還移民たちのインタビューを行ったが、その時聞き取った内容についても簡単に紹介したい。

(2)各会員の活動報告、情報交換5:305:50

参加費:500円

以上

『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 135号』

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Society for Multicultural Community Studies /Global Awareness

2015年7月18日

『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 135号』

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◆トピック:研究会のご案内(8月1日(土))

お知らせがいつも直前で申し訳ありません。次回の研究会を8月1日(土)に開催します。場所は大阪経済法科大学の東京麻布台セミナーハウスです。ご注意下さい。

研究会では2つの報告を予定しています。一つ目は、秋山肇さん(国際基督教大学大学院博士前期課程在学)の「難民・難民認定申請者の国籍取得:子どもの権利条約及び自由権規約から」です。発表だけでなく川村千鶴子さん(大東文化大学)をファシリテーターとし、コメンテーターとしてナンセンホン(Nang Seng Heng)さん(大東文化大学大学院博士課程後期在学中、ビルマ出身)、郭潔蓉(東京未来大学、台湾出身)をお迎えします。祖国を喪失し無国籍状態におかれている難民の人びとの国籍取得について考えます。難民と難民認定申請者の国籍取得に関して「子どもの権利条約」と「自由権規約」に照らし合わせた研究成果を議論します。

また、二つ目は、久々に原田壽子さん(立正大学名誉教授)が、多民族国家ニュージーランドの子どもの教育の特徴についても語ってくださいます。研究会の後には懇親会も予定しております。皆様お誘い合わせの上ご参加ください。

日時 2015年8月1日(土)午後2時30分~5時30分
場所 場所:大阪経済法科大学東京麻布台セミナーハウス 3階 大研修室

http://www.keiho-u.ac.jp/research/asia-pacific/access.html (日比谷線「神谷町」駅、1番出口から地上に出て左手道なりに徒歩5分。東京タワー方面を目指して下さい)

司会:小林真生

研究発表(1):2:30から4:20(休憩・質疑応答などもふくみます)

テーマ:「難民・難民認定申請者の国籍取得:子どもの権利条約及び自由権規約から」

ファシリテーター:川村千鶴子 (大東文化大学教授)

報告:秋山肇(国際基督教大学大学院博士前期課程在学。平和研究、国際法の視点から無国籍、無国籍の予防を研究)

要旨:本報告は、無国籍である難民や難民認定申請者が、子どもの権利条約及び市民的及び政治的権利に関する国際規約(自由権規約)を根拠として国籍を取得することが可能かを検討する。具体的に、難民の地位に関する条約(難民条約)と子どもの権利条約、もしくは自由権規約の締約国において、難民である無国籍児、もしくは難民認定申請を行っている無国籍児が、当該無国籍児が子どもの権利条約を根拠に当該国籍を取得できるか、という問題を設定する。無国籍である難民や難民認定申請者は世界各国に存在し、日本にもミャンマー出身で無国籍であるロヒンギャが難民認定申請を行うケースが多くみられる。難民や難民認定申請者が無国籍児であった場合、子どもの出生時からの国籍の取得を規定する子どもの権利条約第7条、子どもの最善の利益を規定する子どもの権利条約第3条、及び子どもの国籍の取得を定めている自由権規約第24条によって、受け入れ国の国籍を取得できる可能性がある、というのが報告者の仮説である。本報告の意義は、無国籍である難民や、難民認定申請者の国籍取得につながる可能性があることである。国籍の付与は難民認定よりも多くの権利を保障するため、難民としての保護以上の効果を持つであろう。

コメンテーター:ナンセンホンNang Seng Hong  ビルマ出身シャン族(大東文化大学大学院博士課程後期在学中)

コメンテーター:郭 潔蓉 (東京未来大学教授、台湾出身)

参考文献:

阿部浩己『無国籍の情景:国際法の視座、日本の課題』UNHCR,2010

新垣修『無国籍条約と日本の国内法―その接点と隔たりー』UNHCR,2015

Statelessness Conventions and Japanese Laws :Convergence and Divergence.

小泉康一『国際強制移動とグローバル・ガバナンス』御茶の水書房2013

研究発表(2):4:305:20

テーマ:ニュージラーンドにおける就学前教育

発表者:原田壽子(立正大学名誉教授、日本ニュージーランド学会元学会長、多文化社会研究会元副会長)

概要:ニュージーランドにおける幼稚園、保育園など就学前教育は国としての制度はないままに民間人の力により開設されている。開拓と貧困、核家族、女性労働力の必要な社会で、乳幼児は十分に保育されず、放置されている現実であった。放置されている子どもを保育するために、社会活動をしている富裕層の女性たちの力、低賃金問題の解決をめざしていた社会改革運動を社会的指導者らにより人格形成を主体とする教育面を強調した無償幼稚園が開設された。保育所は女性の労働力確保のために開拓期から始まり、託児のための保育施設で、養護や生活が主体で幼児教育の水準は低く、無償幼稚園との差は明白であった。ニュージーランドでは乳幼児は家庭で育てるべきという考え方が定着しており、保育所は福祉の機関の1つとして恵まられない子どものためにあり、社会的評価を得ることはなかなかできなかった。多民族社会においての保育は民族ごとに言語・文化・伝統を導入した保育内容で民族の誇りを育てることを重視し発展してきた。

(2)各会員の活動報告、情報交換

参加費:500円

以上

『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 134号』

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Society for Multicultural Community Studies /Global Awareness

2015年7月6日

『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 134号』┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

◆トピック:研究会のご案内(7月11日(土))

お知らせが直前になりましたが、次回の研究会を7月11日(土)に開催します。場所は前回に引き続き、新大久保のカイ日本語スクール(本校)です。今回でまだ二回目の会場ですので、ご注意下さい。報告は二つで、一つ目は、大野俊さん(清泉女子大学)による、「フィリピン残留日本人・日系人のアイデンティティ・ポリティックス」研究です。二つ目は、武田里子さん(アジア太平洋研究センター)による、「ベトナムの社会変容―結婚移住現象との関連から」です。研究会の後には懇親会も予定しております。皆様お誘い合わせの上ご参加ください。

日時 2015年7月11日(土)14:30~17:30
場所 カイ日本語スクール(本校)JR新大久保駅から徒歩5分ぐらいです。詳しくは下記をご覧ください。http://www.kaij.jp/location/

司会:小林真生

1)研究発表:14:30から15:50

テーマ:「フィリピン残留日本人・日系人のアイデンティティ・ポリティックス」

発表者:大野俊さん(清泉女子大学)

概要: 今月下旬、フィリピンから「残留日本人二世」が集団で来日する。彼らは、戦前期フィリピンに渡った日本人移民の子孫で、戦時中は同国を占領した日本軍に協力した者も多い。日本人の父親とは死別・離別して現地に残留したが、反日感情が渦巻く現地社会で迫害の対象となり、日本人の血統隠しを余儀なくされた。近年は各地に日系人会が組織され、就籍という法的手段で日本国籍を「回復」したり、また日本に出稼ぎの日系三世や四世の間では「世代の格上げ」の動きが起きている。こうした運動の背景などを、彼らの戦争体験やアイデンティティの変化も踏まえて報告する。

2)研究発表:16:0017:20

テーマ:ベトナムの社会変容―結婚移住現象との関連から

発表者:武田里子(アジア太平洋研究センター)

概要:2000年代に入り台湾と韓国で急増した結婚移住者の中でとりわけ注目を集めたのがベトナム女性です。先行研究はベトナム女性が「貧困で低学歴」であることを明らかにしてきましたが、調査に制約があるためベトナムの社会変容と結婚移住現象の関連についてはよく分かっていません。1995年のアメリカとの国交回復の前後から、在外ベトナム人の一時帰国ブームや外資企業の直接投資、海外留学、海外出稼ぎなどを通じて外部世界との接触機会が広がり、ベトナム社会は急速に変化してきました。本報告では、メコンデルタに住む一人の女性とその家族のライフコースに焦点を当てながら、結婚移住現象がこうした市場経済化の動きと絡み合って展開していることを示し、その意味について皆さんと意見交換をしたいと思います。

(2)各会員の活動報告、情報交換

以上

多文化社会研究会ニュースレター133号

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Society for Multicultural Community Studies /Global Awareness
2015年3月21日
『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 133号』
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◆トピック:研究会・総会のご案内(4月4日(土))

次回の研究会は、4月4日(土)に開催します。場所は新大久保のカイ日本語スクール(本校)です。当会の研究会としては初めての場所になりますのでご注意下さい。まず、報告は二つで、一つ目は、郭 潔蓉さん(東京未来大学)による、カンボジアにおける日系企業の人材マネジメントについての事例研究です。二つ目は、佐藤由利子さん(東京工業大学)による、韓国の移民の歴史と留学生政策についてです。研究会の後には懇親会も予定しております。皆様お誘い合わせの上ご参加ください。

日時 2015年4月4日(土)14:30~17:30
場所 カイ日本語スクール(本校)JR新大久保駅から徒歩5分ぐらいです。詳しくは下記をご覧ください。http://www.kaij.jp/location/

司会:小林真生

1)研究発表:14:30から15:50

テーマ:「カンボジア経済特区にみる人材マネジメント -プノンペン経済特区における日系企業の事例研究から-」
発表者:郭 潔蓉さん(東京未来大学)
概要:カンボジアはASEANの一員でありながら、長い戦乱により域内における経済的地位は未だ低く、主な産業は農業と観光である。そのカンボジアに近年日系企業の投資が加速している。中でも、2006年に誕生したプノンペン経済特区は、日本資本が初めて加わった経済特区として広く日系企業の投資を受け入れてきた。本発表では、現地での視察研究を通して、同経済特区の日系企業の投資現況と特区における人材マネジメントの実践を報告する。

2)研究発表:16:00~17:20
テーマ:「韓国における頭脳獲得・還流政策-移民の歴史と留学生政策との関係性から-」
発表者:佐藤由利子さん(東京工業大学留学生センター)
概要:韓国は天然資源に乏しく、グローバル人材を獲得・育成し、付加価値の高い製品やサービスを輸出しなければ生き残れないという危機感を有している。他方、非英語圏の国として、高度人材の獲得が容易でないという現実もある。このような中、高度人材獲得政策の主要対象となっているのが、在外同胞と外国人留学生である。
韓国の移民の送り出し/受け入れの歴史と関連政策を踏まえつつ、頭脳獲得・還流政策について紹介する。

(2)各会員の活動報告、情報交換

以上

『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 132号』

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Society for Multicultural Community Studies /Global Awareness
2015年2月11日
『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 132号』
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◆トピック:研究会・総会のご案内(3月7日(土))

 次回は研究会および総会を3月7日(土)に開催します。まず、報告は井口博充さん(大東文化大学)による、アジア系アメリカ人をめぐる教育言説についてです。また、2015年度最後の研究会ということで、総会を予定しております。例年どおり事業報告、会計報告等が行われる予定です。各会員の今年度の活動報告・情報交換の時間も取る予定です。年に一度の総会ですので、会員の皆様におかれましてはぜひご参加くださいますようお願い申し上げます。
 また、研究会の後には懇親会も予定しております。皆様お誘い合わせの上ご参加ください

    日時 2015年3月7日(土)13:00~16:30
    場所 大東文化大学 大東文化会館ホール
司会:小林真生

(1)研究発表:13:00から15:00
 テーマ:「アジア系アメリカ人をめぐる教育言説と『タイガー・マザー』」
 発表者:井口博充さん(大東文化大学)
 概要:私が、これまで関心を持ってきたのは、異文化(あるいはマイノリティ文化)に対するステレオタイプを社会との関係から読み解くことである。本発表では、近年のアメリカのアジア系の人々の教育に関する社会的な言説、モデル・マイノリティ言説について考察する。
 具体的には、近年アメリカでベスト・セラーとなった中国系アメリカ人2世のエイミー・チュアが書いた『タイガー・マザー』に現れる言説をモデル・マイノリティ言説の最近のバージョンの一つとしてとして位置付ける。そして、まず『タイガー・マザー』に現れる言説的特徴を検討する。次に、その言説が流通するアメリカ社会の社会的文脈、その言説の与える社会的効果を検討する。さらに『タイガー・マザー』言説がアメリカの人種政策や成功観など他の社会的言説とどのように関わっているのかについて、明らかにしていきたい。

Educational Discourses on Asian Americans: Critiquing Battle Hymn of the Tiger Mother

Hiro Inokuchi, Ph.D.

In this presentation, I critically examine Amy Chua’s bestseller, Battle Hymn of the Tiger Mother (hereafter, Tiger Mother) as a recent version of the “model minority” discourse. The model minority discourse represents Asian Americans in such a way as to discredit affirmative action policy in the US. First, I examine the main features of model minority discourse for Asians in the US, including “smartness,” “hard-working,” and “obedience.” Then, I apply this concept to Tiger Mother and find that those features are exactly the aspects emphasized in the book. Also, I discuss the background social context of the discourse in Tiger Mother and its effects on the US public controversy over child rearing. I discuss the recent increase of Asian immigrants in the US and the high educational achievement of Asian Americans. In addition, as part of the public controversy, I show how the strict, parent-controlled child rearing promoted in Tiger Mother is pitted against liberal child-centered child rearing. Finally, I explore the intertextuality or possible links to other kinds of discourses including discourses of child rearing, Asian culture, affirmative action, and others. The minority discourse in Tiger Mother may have some affinity with the discourse of anti-affirmative action groups that claim that Asian Americans are treated unfairly at the admission of elite universities because of affirmative action policies. In conclusion, I point out that the Tiger Mother discourse promotes a conservative view of education and reifies stereotypes of Asian Americans.

(2)総会:15:15から16:30
1)議題
 ① 2014年度事業報告
 ② 2014年度会計報告
 ③ 2015年度活動計画
 ④ その他

2)各種学会からのお知らせ(詳細は研究会でお知らせします)
★「移民政策学会」年次大会 5月30日、31日 
   シンポジウムテーマ「ダイバーシティと移民政策を考える」を予定
   開催校:大東文化大学   会場:大東文化会館ホール

★「日本オーラル・ヒストリー学会」年次大会 9月12日、13日
   シンポジウムテーマ「多文化共生とオーラル・ヒストリーの力」を予定
   開催校:大東文化大学

3)各会員の活動報告、情報交換

以上