『多文化社会研究会ニューズレター167号』

第167回多文化共創フォーラム

〜多文化社会研究会・年次総会〜
『多文化研HAIKU会3周年記念=「多文化共創と俳句」・貫隆夫』
『学位論文からの示唆』

2020年は、人類社会全体が、感染症との関係について、改めて深く考え直させられた一年でした。
日本も経済が停滞し、生活様式すら大きく変容を迫られ、さまざまな階層に環境圧力が加わっています。
特に社会的弱者=母子・父子家庭、外国籍労働者、生活困窮者など、保有する社会基盤が脆弱な人々に、厳しい現実が突きつけられています。
多文化社会研究会は、現在のように「多くの文化が共存関係を広げる局面」で、これまでの活動実績をもとにした知識と対応手法の披瀝が、社会から求められる時期にさしかかっています。

研究会としての年次総会に引き続いて、”多文化共創フォーラム21″をリモート会合にて、下記の要領で開催いたします。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。

<記>

日時:2021年3月24日(水)午前9時 ~ 午前10時30分 (予定)
(ニューヨーク:午後7時、ロンドン:午前0時)
主催:多文化社会研究会
参加費:無料

<プログラム>

開会の挨拶:ダニエーレ・レスタ(多文化研理事)

司会:増田隆一

(1)年次総会:理事長と事務局長報告(前日に添付資料を配布)

(2)多文化研HAIKU会3周年記念:★貫隆夫 「多文化共創と俳句」

(3)学位論文からの示唆★発表者:加藤丈太郎

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日本における非正規移民 ―「不法性」の生産・維持―
加藤 丈太郎(早稲田大学)

法務省に「不法残留者」、報道で「不法滞在者」と呼ばれる人たちは、なぜ「不法」になっているのか。本研究は38名の非正規移民へのインタビューを通じ、「不法」が法制度によって生産(De Genova 2002)される過程を明らかにした。また、38名は1〜30年、日本で生活していた。何が非正規移民の日本での生活を維持させたのか。その要素を”Migration Infrastrcture”(移住インフラ)(Xiang and Lindquist 2014)を元に明らかにした。多文化研では、 38名のうちベトナム出身の調査対象者の声の一部を紹介する。

Irregular Immigration into Japan : Producing and Sustaining “illegality”
KATO Jotaro (Waseda University)

The MoJ and media call irregular migrants “illegal stayers”. However, why do irregular migrants become “illegal”? This research illustrates the process that the legal system produces “illegality” (De Genova 2002) on them by interviewing 38 irregular migrants. They have lived in Japan for one to 30 years. What does sustain their lives? The researcher revealed the elements of that utilizing the concept “migration infrastructure” (Xiang and Lindquist 2014). The researcher will introduce part of narratives of Vietnamese informants in TABUNKAKEN.
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(4)学位論文★発表者:秋山肇

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国際法における無国籍予防規範と日本の国籍法への影響
秋山 肇(筑波大学)

http://id.nii.ac.jp/1130/00004727/

博士(学術):国際基督教大学(2020年3月)

国際法における無国籍の予防規範が、日本の国籍に関する法(憲法、国籍法など)に与えた影響について検討した。明治憲法及び日本初の国籍法である明治国籍法には、国際法における無国籍予防規範を含む国籍に関する規範が影響を与えた一方で、その後は同様の影響が見られない。分析として、二つの国際要因(国際社会における日本の地位及び国際社会における無国籍予防規範の地位)と二つの国内要因(日本における限られた無国籍者の数及び日本人ナショナル・アイデンティティ)が、国際法における無国籍予防規範への日本の対応を決定してきたと論じた。

The Norm of Preventing Statelessness in International Law and Its Influence on Japanese Nationality Law
AKIYAMA Hajime (University of Tsukuba)
http://id.nii.ac.jp/1130/00004727/

Ph.D. (International Christian University, March 2020)

This dissertation examined the influence of the norm of preventing statelessness in international law on Japanese Nationality Law including Constitution and Nationality Act. Although the norm on nationality in international law, including the norm of preventing statelessness, influenced the 1889 Constitution and 1899 Nationality Act, such influence is absent after that. This dissertation argues that two international factors (the status of Japan in international society and status of the norm of preventing statelessness in international society) and two national factors (the impact of stateless persons in Japan and Japanese national identity) determined the Japanese reaction to the norm of preventing statelessness in international law.
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(5) 質疑応答

(6) 閉会の挨拶:ラビ・マハルザン(多文化研理事)
 ※マハルザン理事が不在の場合:明石留美子(多文化研理事)

<フォーラム終了後に、多文化研ウェブサイトから講演資料をダウンロードできるように致します>


参加方法:下記のZoomのサイトで、本イベントへの参加を事前登録してください。

https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZwude-sqT8jE9x-3qwrIEZxdAJ4kMBLWRvS

登録後、Zoomミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
(多文化研総会の視聴が必要ない方は午前9時15分ごろをメドにZoomに入室下さい)

*みなさまのご参加をお待ち申し上げます!

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