『 多文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 136号』

◆トピック:研究会のご案内(10月24日(土))

次回の研究会を10月24日(土)に開催します。場所は大阪経済法科大学の東京麻布台セミナーハウスです。ご注意下さい。研究会では3つの報告を予定しています。一つ目は、池辺利奈(国際基督教大学博士前期課程2年)の「難民・難民認定申請者の国籍取得:子どもの権利条約及び自由権規約から」、二つ目は井口博充(大東文化大学)さんの「アメリカ合衆国におけるモン(Hmong)族の受け入れと適応」、三つ目は吉成勝男(立教大学兼任講師、元APFS代表)さんの「外国人支援団体・APFSの活動とバングラデシュの人々」です。今回も前回に引き続き、難民関連の諸課題が共通テーマとなっています。

研究会の後には懇親会も予定しております。皆様お誘い合わせの上ご参加ください。

日時 2015年10月24日(土)午後2時30分~5時50分
場所 場所:大阪経済法科大学東京麻布台セミナーハウス 2階 会議室

http://www.keiho-u.ac.jp/research/asia-pacific/access.html (日比谷線「神谷町」駅、1番出口から地上に出て左手道なりに徒歩5分。東京タワー方面を目指して下さい)

司会:小林真生

研究発表(1):2:30から3:20

テーマ:「難民・難民認定申請者の国籍取得:子どもの権利条約及び自由権規約から」

発表者:池辺利奈(国際基督教大学博士前期課程2年)

テーマ:「在日ロヒンギャ族の歴史的経緯と実態:心理学的アプローチから」

要旨:本報告では、群馬県館林市にコミュニティを形成・定住するイスラム系ミャンマー少数民族ロヒンギャ族の実態および今後の研究課題について、心理学的側面から報告する。具体的に、これまでの歴史的経緯、現在の難民認定や国籍の状況、その他デモグラフィック要因に加え、在日ビルマ・ロヒンギャ人協会(BRAJ)にて実施したインタビューの結果をもとに、アイデンティティやウェルビーイングとの関連が予想される社会的コンテクストについて言及する。心理学分野における在住外国人を対象にした研究では、個人のパーソナリティやメンタルヘルスの側面が注目されているが、彼らが文化や宗教性によりステレオタイプ的に扱われてしまうという懸念がある。今回は、彼らの心理・行動をコンテクストの中で捉えていく上で必要となる理論的フレームワークの構築および研究方法等について報告する。

研究発表(2):3:304:20

発表者:井口博充(大東文化大学)

テーマ:アメリカ合衆国におけるモン(Hmong)族の受け入れと適応

概要:モン(Hmong)族は、元々ラオスを中心に住んでいたが、ヴェトナム戦争の結果として難民となり、1975年以来アメリカ合衆国に受け入れられ、今ではアメリカ人口の約0.08%を構成するに至っている。彼らが、アメリカ社会に受け入れられていく経緯、現在彼らが抱える問題について、彼らの文化とアメリカ社会との葛藤などを教育のエスノグラフィー研究を手がかりに簡単に紹介したい。

研究発表(3)4:305:20

発表者:吉成勝男(立教大学兼任講師、元APFS代表)

テーマ:外国人支援団体・APFSの活動とバングラデシュの人々

概要:1980年代半ば以降、東アジアなどを中心として就労を目的とした外国人が大量に流入した。この時期、バングラデシュからも多くの若者たちが日本をめざした。1987年12月に、これらの人々と共に相互扶助、自立支援を目的としてASIAN PEOPLE’S FRIENDSHIP SOCIETY(略称 APFS)が設立された。以降、APFSの活動の先頭には常にバングラデシュの若者たちがいた。今回は、外国人支援団体の中で当事者であるバングラデシュ人がどのような考えをもち、活動をしてきたのかについて振り返る。さらに、これらの人たちの多くは、非正規滞在となっていたため、志半ばで強制送還となり、母国に戻った。昨年4月から立教大学社会学部と連携をしてプロジェクト型授業「国際的な人の移動と交流―日本とバングラデシュ間の事例」を進めているが、本年9月にもバングラデシュを訪問し、かつて日本で就労をしていた帰還移民たちのインタビューを行ったが、その時聞き取った内容についても簡単に紹介したい。

(2)各会員の活動報告、情報交換5:305:50

参加費:500円

以上

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