多 文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 85号

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  Society for Multicultural Community Studies Global Awareness 
                                    2008
420
      『 85
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トピック:次回研究会(4/26

<ごあいさつ>
 ずいぶんと暖かい日が増えてきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 前回(329日)の研究会では、森田京子さん(青山学院大学)から長野県の小学校でのブラジル人転校生たちの日常体験と異文化間学校適応の研究結果「在日ブラジル人児童の学校適応: 非集住地区の事例」と題して発表していただきました。エスノグラフィーの方法論自体も大変興味深いものでしたが、ブラジル人転校生たちの日常のありさまがよく伝わってくる研究でした。調査にあたっての苦労話も研究発表に更なる深みを与えているという印象を受けました。

 さて、次回(426日)の研究会は、いつもの大東文化大学信濃町キャンパスで行われます。小澤弘教さん(国際基督教大学大学院博士後期課程)をお招きし、「留学生と寮文化―ICUグローバルハウスにおける日常からと題した発表をしていただく予定です。

 その後、留学生教育の観点から藤田ラウンド幸世さん(ICU、桜美林大学)に、入管政策の観点からのコメントを明石純一さん(筑波大学)に方向性を示していただき、全体での議論へと進めたいと思います。

 

<次回研究会のお知らせ>

 

日時:2008426(土) 午後2時~4時半
参加費:会員無料、会員外500
場所:大東文化大学法科大学院(信濃町校舎)(JR信濃町駅下車、信濃町駅ビル3階)
発表者:小澤弘教(おざわ・ひろのり)

国際基督教大学大学院 行政学研究科 博士後期課程 文化人類学専攻(先住民族研究)

タイトル「留学生と寮文化―ICUグローバルハウスにおける日常から

内容:国際基督教大学(ICU)には、多くの留学生・帰国子女が在籍している。多くの留学生たちが、アパートを借りるなどして通学しているのに対し、学内に隣接する学生寮に住む者も多い。特に、グローバルハウスには他の寮よりも圧倒的に多い留学生が居住している。一見、文化や言語、習慣の違いなどから、留学生は日本人の学生と相容れない部分があると見られがちである。しかし、彼/彼女らが、寮という空間で、日本人の学生たちと食と住を共にするとき、お互いの文化的差異が混ざり、独自の「寮文化」とも呼ぶべきものが生まれているように思われる。今回は、ICUグローバルハウスでチューター(相談役)を1年間務めてきた私の経験を踏まえ、留学生と日本人学生が長い時間を共有する寮の中で、どのような文化的営みが為されているのかを、簡単ではあるが紹介したい。

 

以上

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