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Society for Multicultural Community Studies /Global Awareness
2008年3月13日
『 多 文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 84号 』
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トピック:次回研究会(3/29)
<ごあいさつ>
春の近づきを実感する日が多くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
前回(2月26日)の研究会では、まず、安里和晃 (龍谷大学社会科学研究所)さんから「介護従事者としての移住労働者と結婚移民」と題し、豊富な現地調査に裏打ちされた詳細を報告いただきました。その後、宣元錫(中央大学)さんに日本の外国人介護労働者受け入れについて簡単に論点整理をして頂いたき、出席者間での意見交換を行いました。参加者それぞれの立場から現状の認識や今後の見通しなど幅広い議論となり、大変有意義なものとなりました。
さて、次回の研究会は 森田京子さん(青山学院大学)から長野県の小学校でのブラジル人転校生たちの日常体験と異文化間学校適応の研究結果を「在日ブラジル人児童の学校適応: 非集住地区の事例」と題して発表していただきます。
<次回研究会のお知らせ>
場所がいつもの大東文化大学信濃町校舎ではないのでご注意ください。
日時:2008年3月29日(土) 午後2時~4時半
参加費:会員無料、会員外500円
場所:筑波大学東京キャンパス G502教室
住所 : 〒112-0012東京都文京区大塚3-29-1
交通 : 東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷(みょうがだに)」駅下車徒歩約3分
※当日の開催場所等に関するお問い合わせ(明石:090-3520-5515)
発表者:森田京子さん(青山大学)
題目:「在日ブラジル人児童の学校適応: 非集住地区の事例」
概要:長野県の公立小学校での長期集中的なエスノグラフィーによって見えてきた、ブラジル人転校生たちの日常体験と異文化間学校適応の研究結果を、昨年刊行された『子どもたちのアイデンティティー・ポリティックス: ブラジル人のいる小学校のエスノグラフィー』を基に発表します。
発表者紹介
森田 京子 Kyoko Morita, Ph.D.
ペンシルベニア大学大学院修了 教育人類学博士
University of Pennsylvania, Graduate School of Education, Philadelphia PA
Ph.D. in Educational Anthropology, 2002
修士課程で社会言語学、異文化コミュニケーション等を学んだ後、博士課程でフレデリック・エリクソン博士の指導の下、アーバン・エスノグラフィーの訓練と論文指導を受ける。専門は文化人類学と社会人類学で、主に日本社会のエスニック・マイノリティーを研究している。特に、定住マイノリティーのエスニシティー、アイデンティティー、文化適応プロセス等に関心がある。現在、青山学院大学大学院(「エスノグラフィック・メソッド入門」)等で非常勤講師を務める。
著書・論文:
① (2002) Negotiating identity politics: Exploring Brazilian children’s experiences at a Japanese school. Ann Arbor, MI: UMI Dissertation Services.
② (2004) 「アイデンティティー・ポリティックスとサバイバル戦略:在日ブラジル人児童のエスノグラフィー」, 『質的心理学研究』第3号, pp. 6-27. 新曜社
③ (2005) 「エスノグラフィー」, 『教育研究ハンドブック』, pp. 80-91. 世界思想社
④ (2007) 『子どもたちのアイデンティティー・ポリティックス: ブラジル人のいる小学校のエスノグラフィー』 新曜社
以上