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Society for Multicultural Community Studies /Global Awareness
2007年10月24日
『 多 文 化 社 会 研 究 会 ニ ュ - ズ レ タ - 81号 』
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トピック:次回研究会(11/11)のお知らせ
<ごあいさつ>
秋らしい気持ちの良い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
前回9月23日の研究会では、佐々木てるさん(筑波大学)から、「グローバル時代
における国籍とパスポート」と題して、一見個人的で主観的な国籍変更が、いかに社
会的事実として現代社会を反映しているのかといった論考を、宣元錫(ソン ウォン
ソク)(中央大学)からは、「韓国におけるネオ・リベラルリズム外国人政策の成
立」と題して、韓国の総合政策としての外国人政策について、今年4月に制定された
「在韓外国人処遇基本法」の解説を加えながら検討していただきました。
次回は、イ・ホヒョンさん(早稲田大学非常勤講師)から、子どもを新宿区内の保
育園・幼稚園に送る韓国人養育者の教育観について、ご自身の経験も交えながらお話
いただきます。その後は、当会のメンバーでもある共住懇の山本重幸さんを囲んで新
宿の今について語り合うという予定です。
みなさまお誘い合わせの上、ご参加ください。
<次回研究会のお知らせ>
日時:2007年11月11日(日) 午後2時~6時
参加費:会員無料、会員外500円
場所:大東文化大学法科大学院(信濃町校舎)(JR信濃町駅下車、信濃町駅ビル3
階、日曜用の入場経路は添付ファイルをご参照ください)
1.イ・ホヒョンさん(早稲田大学非常勤講師)
「新宿区内の保育園・幼稚園に子どもを送る韓国人養育者の教育観 -多文化社会で
の子育てが持つ養育者への影響を中心に-」
多文化・多民族化する保育園・幼稚園の教育課題の研究は、これまで具体的な観
察に基づく子どもたちの成長過程を考察したものが大半で、異文化の中で子育てをし
ている外国人の養育者を対象とするものは極めて少なかった。就学前の子どもの教育
には、子ども自身の考えや希望等よりも養育者の主観、あるいは教育観が最も強く影
響する。そこで本研究では、異文化のなかでの子育てを養育者自身にとってのノン
フォーマルな教育の場としてとらえ、成人教育の観点をも含めた上で、異文化の中で
の子育てを通した、養育者のアイデンティティの変化を考察し、直面している教育課
題を提示していきたい。
2.住懇の山本重幸さんを囲んで新宿の今を語る
後半は、イ・ホヒョンさんの発表への山本重幸さんのコメントを出発点に、出席者
それぞれの新宿観を語り合いたいと思います。